物価が上昇する一方で、給料は横ばい。家計の厳しさが増している私たち一般消費者ですが、その裏で「ある業界」では、まったく別の光景が広がっています。
それは「生命保険業界」です。
第一生命は新卒社員に月給33万5,560円を提示し、社員一人あたり約15万円相当の自社株を配布しています。住友生命や明治安田生命も同様に新卒初任給を業界最高水準の33万円台に設定。これらを支えているのは、私たちが毎月支払い続ける保険料です。
では、その保険料は一体誰の安心や利益を支えているのでしょうか?
子育てを終えた50代、生活費を見直した私自身の経験をもとに、「本当に必要な保険」と「見直すべき保険」の選び方を徹底解説します。無駄を削減し、新たな選択肢を考えるきっかけを一緒に見つけましょう!
倒産やリストラも他人事ではありません。
皆さんが支払い続けている保険料、その本当の価値を見極めて確かな財産運用を始めませんか?
はじめに:生命保険業界でこんなニュースが続出しています
私のブログでは茶葉農業は平均年収90万円であるとか、お茶関係の老舗茶舗の相次ぐ倒産というニュースを伝えてます。農業関係でも畜産業は苦境に立たされていますし、和菓子屋さん、パン屋さん、ケーキ屋さんと食に関する企業は生き残りに必死です。
私たち一般消費者も例外ではありません。物価が上がっても、給料は横ばいで、家計は厳しさを増しています。そんな中、毎月保険料を支払い続ける私たちが、実は高所得者層である保険会社社員の皆さんの安心・安全な生活を支えているのです。
第一生命、明治安田生命、住友生命といった大手生命保険会社が、最近になって「社員への給与引き上げ」や「自社株交付」という大盤振る舞いを発表しています。例えば、第一生命は社員一人あたり50株(約15万円相当)の自社株を交付し、住友生命は新卒の初任給を業界最高水準の33万5000円に引き上げているのです。
私は50代になって生活費を見直す中で、最初に手を付けたのが「保険」でした。不要な保険は解約し、一人暮らしの私が現在加入している保険は、ネット保険で更新している「自動車保険」だけで年間の負担額は「年間 23,750円」で、生命保険は「ゼロ」なんです。お陰様で毎月の生活がずいぶん楽になりました。
金融リテラシーの向上を目的とした活動を続けているYouTuberの「リベ大両学長」も、生命保険に関する考え方において私の意見と一致する部分があります。両学長は、無駄な保険料の支払いを削減し、その資金を他の目的に使う重要性を説いています。その発信内容は多くの消費者の共感を呼んでおり、彼の視点を参考にすることで、生命保険に対する見直しのきっかけを提供できると感じています。
気になる方はYouTubeでこちらの動画をご視聴ください。
【お金の授業 5限目】保険を正しく見直そう【改訂版 お金の大学 P40〜P45】
生命保険会社の収益構造:なぜこんなに儲かるのか?
皆さんは生命保険の起源についてご存知ですか?
保険の本来の目的は、経済的なリスクを分担し合うことで、人々が不測の事態に備え安心して生活できる仕組みを提供することにあります。ギルドや牧師たちの組合では、組織全体で負担を共有し、困難な状況での救済を目的としていました。やがて公平性を追求し、合理的な制度へと発展する中で、個人の経済的な安全網としての役割が確立されていきました。(一部改編)
引用元:生命保険協会「生命保険の誕生」
それが徐々に、リスク分担を目的とした現代の形へと進化していったのですが、保険金を支払う被保険者へ還元されるべきところが、「胴元」である保険会社が潤う形にいつの間にか変化しているのです。
生命保険会社の収益構造は驚異的です。例えば、2023年度のデータを見ると、以下のように各社の売上高と営業利益、営業利益率は明確に異なります:
企業名 | 売上高 | 営業利益 | 営業利益率 |
---|---|---|---|
第一生命 | 11兆281億円 | 5,390億円 | 4.89% |
トヨタ自動車 | 45兆953億円 | 5兆3,529億円 | 11.87% |
ファーストリテイリング(ユニクロ) | 3兆1,038億円 | 5,009億円 | 16.14% |
出典:第一生命ホールディングス(8750)、トヨタ自動車(7203)、ファーストリテイリング IRページ
生命保険会社の営業利益率は他業界と比べると一見低いように見えますが、その収益は消費者から集めた保険料を運用し、長期的に利益を確保する仕組みで成り立っています。
例えば、トヨタ自動車の工員さんたちは、夏は暑い工場で汗びっしょりになりながら、冬は底冷えがする寒い工場の中で、日々事故を起こさないよう細心の注意を払い、自動車を組み立てています。
ユニクロの社員さんは、多くの人が喜んで着てもらえるデザインの服を1円でも安く提供するため、衛生状態や治安の良くない発展途上国を駆け回っています。
一方、生命保険会社はどうでしょうか?保険料を集め、それを金融市場で運用し、利益を確保しています。肉体労働や危険を伴うことなく、保険契約者から預かったお金を運用して利益を上げているのです。
上の表でご注目を頂きたいのは、「利益5390億円」、生命保険会社の高給取りの皆さんの高い人件費を支払った後に残る純粋な利益です。
社員の高給や豪華なオフィス維持費を差し引いても、これだけの利益が残るということは、生命保険会社がいかに高収益なビジネスであるかを示しています。
つまり、保険に加入している皆さんがこの利益に大きく貢献しているのです。
それでも皆さんは保険に入りますか?
保険はリスクヘッジの手段であり、万が一の備えになります。しかし、無駄な保険にお金を使い続けることが、企業の高給社員を支えることになっているなら、気づくきっかけになるかもしれません。
確かに保険に入っていたことで幸運にも家族や愛する人たちの生活を守るための重要なリスクヘッジが叶った人もいて保険の社会的意義を主張する方もいます。これは確かにそうなのですが、保険料以上のリターンを受けられるのは、加入者の中でほんの一握りです。多くの人が損をしている中で、たまたま保険加入期間が浅く保険料の払込金額が少ないうちに不幸が訪れた人が保険制度の恩恵を受けることが出来るのです。
いやいや、私は郵便局や銀行の保険に入っているからと思っている人はいないと思いますが、彼らは保険会社の業務を受託して手数料収入を稼いでいるんです。皆さんが親しい郵便局員や銀行員は皆さんの金融資産がいくらか分かっているのですから、楽な商売です。「皆さんの万が一が心配なので、安心・安全のために是非ご加入を!」という生命保険は郵便局員や銀行員、そして高給取りの保険会社社員たち豊かな老後のための保険なのです。
- 50代以降に見直すべき保険:
- 必要な保険:自動車保険、火災保険のみ。これらは日常生活や資産を守るために欠かせません。
- 不要な保険:医療保険(公的保険で十分カバーされます)、介護保険(高額で給付条件が厳しい場合が多い)、がん保険(費用対効果が低いことが多い)。
- 見直しのポイント:保証内容が本当に必要かを確認しましょう。
結論:保険料で株式投資をしていたら?
50代が年間支払っている生命保険料は平均22万円です。
👉生命保険の保険料平均はいくら?年代・年収・ライフステージ別に解説 – 保険見直し・無料保険相談の窓口なら保険見直し本舗【公式】
出典:生命保険文化センター「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」
50歳の方が生命保険に支払い続けるのをやめて、第一生命の株を毎年22万円、200株ずつ購入していたらどうでしょうか?
- 1年目:200株購入、配当金26,600円
- 2年目:400株、配当金53,200円
- 10年後:2,000株保有、配当金266,000円
引用元:第一生命ホールディングス 2024年3月期 決算報告、Yahoo!ファイナンス
さらに、この間の株式約200万円相当は手つかずで残ります。(税金は無視します)仮に60歳で亡くなっても、まとまった財産を株式としてご家族に残すことが出来るのです。保険会社に掠め取られることもなくです。
ただし、株式投資にはリスクが伴います。例えば、株価の変動や市場の影響で資産価値が減少する可能性があります。また、安定的に配当金が出る保証もありません。つまり、利益を得るためには市場や銘柄の動向を適切に見極める必要があります。
最近の新入社員の皆さんは学生時代から「お金」について勉強しているため、入社早々に高額な生命保険に入る人は激減しているようです。ですが、生命保険会社は既に貯えた潤沢な資産で、駅前の一等地の自社ビルに代表されるような不動産を多数所有し、盤石の体制を整えているのでビクともしません。
50代の子育てを終えた世代にとって、今後の生活で保険に頼らざるを得ないようなリスクは限定的になってくると考えられます。その一方で、新しいライフスタイルや目標を楽しむ余裕を生むために、そしてリストラや倒産に備えて、保険料の見直しで浮いた資金を元に資産運用するなどの賢明な選択が必要だと私は気が付きました。
皆さんの生活にとって最も価値のある道をぜひ見つけてみてください。
未来は皆さんが選ぶことができるのですから!

本当に必要な保険だけに絞ったら、
年間23,750円の自動車保険になりました!




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