「40代──老後に向けた資産、全く準備できていない。でも、何とかなるだろう」
そう自分に言い聞かせながらも、心のどこかで“もう詰んでいるのでは?”という不安を抱えていませんか。
──貯金はほとんどない。
──住宅ローンは残っている。
──子どもの教育費もかかる。
──投資なんて怖くて手が出せない。
そんな声が、全国の40代から毎日のように聞こえてきます。
でも、だからこそ言わせてください。
「いまなら、まだ“自力でどうにかできる”最後のタイミングです」
50代に突入してしまえば、資産運用はもはや“守り”に徹するしかありません。
その時に、たったの貯金500万円では──
老後2000万円問題を解決するのは、ほぼ無理です。
その場合、老後に残される手段は「人生最後のときまで働き続ける」か「老後破綻、いわゆる生活保護受給者として一生を終える」かの二択になることになるのが現実です。
その厳しい現実、まだあなたにとっては“他人事”として見られる立場にいるのです、ギリギリですけどね。でも、それは「一刻も早く、その危うさに気づいて、且つアクションが取れた人」の話です。
残念な身の丈にあった暮らしではなく、見栄を張った意味のない比較や競争をした結果、金融資産の準備が間に合わずなかった人ほど、老後破綻へと吸い込まれていくリスクが高まります。
だからこそ、最初にお伝えしたいのが──
「他人と比べることを、今すぐやめる」
という新しい生き方です。“比較無効化スキル”という武器を手に入れた人から、未来は確実に変わっていきます。
それでは、第1章に進みましょう。
決断その1:比較無効化スキルを手に入れる!
「ちょっと生活が落ち着いてきたから、そろそろ車を買い替えようか」
「住宅ローンも無理なく払えてるし、子どもの塾も行かせてやりたい」
そんなふうに、身の回りの誰かと比べながら消費や行動を決めていないでしょうか?
その“他人との比較による見栄買い”こそが、あなたの資産形成をじわじわと腐らせている原因です。
これは比較的高収入の家庭ほど陥りやすい、老後破綻に直結する構造的な罠なのです。
🔸 小金が貯まるたびにゼロに戻る「資産無限ループ」
たとえば、ようやく貯金が1,000万円を超えた頃。
「そろそろ車を買い替えようか」と、思ってしまう。
そして、あなたの金融資産はいま一気に500万円に減りました。
数年後、ようやくまた貯金が1,000万円を超えた頃──
隣の家に、あなたが買ったものよりグレードの高い車がやってきます。
見栄、対抗心、ちょっとした劣等感。それらが再びあなたの判断を狂わせる。
→ 結果:また500万円に逆戻り。
→ これが「資産無限ループ」です。
🔸 なぜループから抜け出せないのか?
比較をやめるスキル(=比較無効化スキル)がないからです。
他人が持っているものを見ると、
「自分もそれくらいは持っていて当然だ」と思い込んでしまう。
本当は、それが自分の人生に本当に必要かどうかすら判断できていない。
ブランド物、マイホーム、教育費、車。
これらの多くは、「見栄に左右された“身の丈を超えた支出”」です。
今、皆さんが欲しいものは、それは暮らしの上で本当に必要なものですか?
🔸 投資うさぎさんが説く「比較無効化スキル」
YouTubeチャンネル「投資うさぎ」さんは、資産形成を妨げる「資産無限ループ」に警鐘を鳴らしています。
彼が語る理想像は──
「小金があっても、欲しいものを買わない人」
✅ 車も、買おうと思えば買える。でも買わない
✅ ブランド品も、興味がなくなる
✅ “貯めること”そのものが満足と幸福を生む
この境地に達する人は、気づけば資産2,000万円・3,000万円を超えている。さらにお金がお金を生み続ける資産運用の結果、金融資産5,000万円の世界も見えてきます。
🔸 比較無効化スキルの実践例
- 日常生活で自問自答をする 移動手段としての車が必要ならば、「中古の軽自動車でも十分ではないか?」と問いかける。実際の用途に基づいて決定を。
- 家の選択で判断基準を再確認 「新築一軒家より賃貸の方が無駄な支出を抑えられるのでは?」と考えてみる。ライフステージに合った選択をすることで、経済的な負担を軽減できます。
- SNSの影響をコントロールする ブランド品の欲求がキラキラしたSNSに触れることで生まれているなら、「SNSを控えてみる」という選択肢を検討してみる。
🔸 目指すべき姿 他人の消費行動に影響されず、「自分にとって本当に必要なものは何か」を問い続けることで、無理のない資産形成が可能となります。
🔸 50代になってからでは、もう遅い
もし、あなたがこの比較無効化スキルを身につけないまま50代に突入したら──
残るのは、500万円程度の中途半端な貯金だけ。
老後資金2,000万円問題は、もはや手の届かない場所にあります。
定年は10年後、年金受給は15年後。
投資でどうにかなる時間は残されていない。
選択肢は、「一生働き続ける」か「老後破綻」のどちらかです。
「他人は他人、自分は自分」──
この比較無効スキルを、あなたが意識して身につけたとき、
老後破綻のルートは静かに閉じ、資産形成の扉が開きます。
> ここで行動できるかどうかが、“人生の分かれ道”です。
> 次章では、その扉の先に待ち受ける“罠”──…
「個人年金保険」という悪質な商品との決別方法について、解説していきます。
決断その2: “個人年金保険”を解約しましょう!
皆さんは、こんな言葉を信じて個人年金保険に加入していませんか?
「老後が不安なら、今から保険で備えましょう」
「毎月1万円ずつ積み立てておけば、将来の年金代わりになりますよ」
「国の年金が破綻しても、これがあれば安心です」
──それ、全てが保険商品の営業トーク、一般的な言葉で言うと、ただの「ウソ」です。
また「控除が受けられて節税にもなりますよ」という巧妙な口車、月々23,000円(年間276,000円)を積み立てるとき、個人年金保険では10,800円の節税になりますが、後述するiDeCoでは55,200円の節税効果、ちょっと豪華な外食1回分でも十分にお釣りが来る差額ですよね!
このように個人年金保険という商品は、あなたの“老後不安”を食い物にして作られたビジネスモデルです。
実際には、「積み立てているつもりで損をしている」人がほとんど。
しかもそれに気づくのは、多くの場合50代以降──
金融資産がもう足りないと気づいた頃に解約しても、リスクを背負った運用にはもう手が出せず、老後の資産形成が間に合わないのです。
🔸 なぜ、個人年金保険は“罠”なのか?
この件については、私のブログ記事でも詳しく書いています。
以下、一部をそのまま引用します:
この商品は保険会社や銀行、郵便局などが販売する私的年金商品を指します。
毎月の積立型や、一括払込型が含まれており、加入者の多くは「老後資金の準備」を目的として契約しています。しかし、この個人年金保険には以下のような問題点が潜んでいる場合があります。
- 元本割れ:満期前の解約で損失が発生する仕組み
- 課税:将来、受け取る年金に所得税・住民税が課せられる
- インフレ負け:政府のインフレ目標を下回る低利回り商品が販売されている
さらに、手数料構造により保険会社が確実に利益を得る仕組みが組み込まれているケースもあり、
結果として、加入者が損失を被る可能性があるのです。つまり、個人年金保険に加入している皆さんの多くは、知らないうちに「損失を生む金融商品」に投資しているかもしれないのです。
🟡 詳しくはこちらの記事をご覧ください:
👉 えっ、定期預金で年間5万円も節税!?──iDeCo・企業型DCで始める“賢い”節税投資入門
🔸 それでは、なぜ契約してしまったのですか?
答えは簡単です。
「みんな入ってるから」
「銀行や郵便局で勧められたから」
「親も入っていたから」
つまり──比較で選んでしまったからです。
「同僚もやってる」「親世代も安心だった」「営業マンが信頼できそうだった」
こうしてあなたは、“比較無効化スキル”がないまま、長期契約に縛られてしまったのです。
🔸 いますぐ電話一本で解約できる
個人年金保険を解約するのは、実はとても簡単です。
✅ 契約している保険会社のカスタマーセンターに電話するだけ
✅ 「解約したい」と伝えれば、手続き書類を送ってくれます
✅ 解約返戻金が振り込まれるのは、たいてい1〜2週間以内
大切なのは、「金融機関や保険を紹介してくれた友人・親などには相談しないこと」です。
銀行や保険会社の担当者に話せば、必ずこう言われます:
「このまま続けた方が、将来の安心につながりますよ」
──それは営業トークです。
あなたの老後を守っているのではなく、保険会社の利益を守っているだけです。
🔸 そのお金で、iDeCoを始めてください
解約して戻ってきたお金を、まずは「生活防衛資金」として残しましょう。
その上で、少しずつでもiDeCoに振り分けていく。
(次章で詳しく解説します)
iDeCoなら、元本保証型の商品を選びながら節税効果を最大限得ることができます。
しかも、あなたが“本当の意味で”自分で制度を選び、自分で資産を管理することになる。
これこそが、資産形成の第一歩です。
🔸 50代では、もう打つ手がない
50代に入ってから個人年金保険の不合理さに気づいても、もう遅いのです。
✅ 解約すれば損が大きい
✅ 続けても受け取り額が少なすぎる
✅ 投資を始めるには時間が足りない
40代の今しか、「やり直せるタイミング」はありません。
「誰かが言ってたから」「安心そうだったから」と、
“比較”と“無関心”のまま動かなかった人の末路が、今の50代です。
あなたは、違うルートを選ぶことができます。
次章では、iDeCoという“攻めない資産形成”について、具体的に解説していきます。
決断その3:iDeCo(イデコ)定期預金で節税メリットを体感しましょう!
「でも…投資ってやっぱり怖いですよね」
「損したらどうしようって、頭から離れないんです」
「興味はあるけど、結局なにも始められてないんですよ」
そんなあなたにこそ知ってほしい、“攻めない投資”の入り口があります。
それが──
「iDeCoの定期預金」です。
そう、普通の“定期預金”です。
元本割れなし、リスクゼロ。
しかも、年間約5万円を“節税”できる制度なのです。
🔸 たとえば、月23,000円の掛金で…
第2章でお伝えしたように、あなたが個人年金保険を解約して返戻金を得たなら、
その一部をiDeCoの掛金原資としてスタートすることができます。
たとえば、iDeCoで月額23,000円を積み立てた場合(企業型年金なしの会社員)、
年間で276,000円の所得控除を受けることができます。
仮に年収500万円で、所得税・住民税の税率が合計20%であれば──
276,000円 × 20% = 55,200円の節税!
これが、元本保証の定期預金にお金を置くだけで得られるインパクトです。
まさに“攻めずに勝てる”、資産形成の安全地帯なのです。
🔸 iDeCoが「お得すぎて気づかれない」理由
この制度はあまりに都合が良すぎて、逆に疑われがちです。
- 「なんか裏があるんじゃないの?」
- 「手続きがめんどくさそう」
- 「会社にバレたくない」
裏はありませんが、勉強は必要です。あるのはただひとつ──
「知っているか、知らないか」だけ。
この制度を“知ってる人”だけが毎年得をし続け、
“知らない人”は普通の銀行預金の低金利に文句を言いつつ、税金を多く支払って人生を終えるのです。
🔸 おすすめはSBI証券──理由は3つ
iDeCoを始めるなら、私はSBI証券を強くおすすめします。
✅ 元本保証型の定期預金として「あおぞら銀行」などが選べる
✅ 掛金の配分を1%単位で設定でき、管理画面も使いやすい
✅ 将来的に“投資信託に切り替える”スイッチングも柔軟に対応可能
まずは定期預金100%からでOK。
「投資は怖いけど、節税したい」あなたの最初の一歩にぴったりです。
🔸 なぜ学校で教えてくれなかったのか?
それは、この制度が“国にとって都合の悪い制度”だからです。
国は、あなたから税金を取る立場。
わざわざ“税金が減る方法”なんて教える理由がないのです。
だからこそ、自分で気づいたあなたには「選ぶ権利」があります。
老後資金を銀行預金に寝かせておくだけで終わらせますか?
「節税+運用の武器」として使いこなすのでしたら、早速その第1歩を踏み出してみてください。
詳しくは、SBI証券のiDeCo専用ページをチェックしてみてください。
▶ SBI証券:iDeCo口座開設はこちら
🔸 50代では、この制度の“うまみ”が薄れる
60歳まで引き出せないというiDeCoの性質上、50代から始めても──
✅ 節税できる期間が短い
✅ 複利効果が発揮されない
✅ 資産を増やす前に受け取り期に突入する
iDeCoのような節税の制度が若い世代ほど活用しづらくなります。しかし、生活のシンプル化や固定費の見直しによって、新たな選択肢が広がります。それが安心感と自由をもたらすことでしょう。そして、一歩踏み出したその先には、老後の不安を軽減した「自分らしい暮らし」が待っています。
50代になってからの生活の見直しは、新たなスタートを切るチャンスにもなり得ますが思い切った資産の見直しが必要となるかも知れません。たとえば、「子供が独立した後に持ち家を処分し、公営住宅へ引っ越す」「不要となった生命保険を解約する」「保有している車を売却する」などの選択肢を考えることで、老後の負担を軽減し、心に少し余裕を持った暮らしを築くことができるのです。
これらを「未来のために得る選択」と捉えることで皆さんが持つ資産の価値は、使い方次第で大きく変わります。「自分自身の生活の中に新しい可能性を見つける」という視点を持つことが大切なのです。
この現実を40代の皆さんがどう受け止めるかが大切です。既に購入してしまった家屋や高級車などは、十分な金融資産が貯えられなかった場合には、どこかのタイミングで手放すことで老後の生活を改善できるのです。
冒頭申し上げた通り、「比較無効化スキル」で、身の丈に合った暮らしでこれ以上の「本当は必要ではないという見栄財」の購入は控え、そして捻出したお金をiDeCoなどに投入することで老後の生活を設計できるか、シミュレーションしてみても良いですね。
このことについては第5章でまとめて触れさせて頂きます。
ヒトは知らないことを恐れる。だったら学べば良いのです。
リベ大 両学長
ここまで読んで頂いた上で、まだ一歩を踏み出せない不安を抱えていらっしゃる皆さん、もしそのような方がいらっしゃったらリベ大両学長の次の動画をご覧頂くことをおすすめしますよ。
決断その4: “月1万円だけ” 資産形成デビューしましょう!
40代から始める資産形成に、悠長な準備期間はありません。
第3章まででお伝えしたように、今の生活を維持したまま老後資産を貯められる“最後の世代”が、皆さんなのです。
iDeCoで定期預金を始めた──それは間違いなく、素晴らしい一歩です。
でも、このまま年利0.3%の定期預金だけで老後に備えるのは、明らかに力不足です。では、どうするか?
「投資は損するかもしれないから怖い」と不安になる気持ちもよく分かります。
でもそれは、“知らないから怖い”だけかもしれません(by 両学長)。ここからは、無理せず・タイミングにも悩まずに1回だけの設定で片付く、
「掛金の配分変更」から投資信託デビューしてみませんか?わずか月1万円だけでも──あなたの未来は、大きく変わり始めます。
🔸 投資信託は“株式の詰め合わせパック”
投資信託とは、両学長の言葉を借りれば「株式の詰め合わせパック」のようなもの。
世界中の企業に分散して投資してくれる“まとめ買い商品”です。
たとえば…
- S&P500:アメリカの超優良500社に分散投資
- 全世界株式(除く日本):アメリカ、欧州、新興国まで含めた“地球規模”の分散投資
これらの商品は、個別株のように「紙くずになって0円」になることはまずありません。
ただしもちろん、株価が下がれば投資信託の単価も下がります。
リーマンショックの時などは、一時的に50%以上の下落を記録したこともあります。
それでも長期では持ち直してきて、今ではそれ以上の水準に達した──というのが、投資信託の強みです。
🔸 まずは“月1万円”からでOK
iDeCoの掛金配分は、1%単位で自由に変更できます。
つまり、2万3,000円のうち230円だけを投資信託にする、というお試しも可能です。
でも、それでは正直、何も実感できません。
そこで私がおすすめするのが、「月1万円だけ投資信託にまわす」という設定です。
🔹 例えばこう考えてみてください:
月1万円を投資信託にまわして、
1年で相場が5%上昇したとしたら──
→ 利益は500円になります。
この500円という数字、実は…
iDeCoであおぞら銀行の定期預金(年利0.3%)に16万6,666円を1年間預けたときの利息と同じ金額なんです。
月1万円という“無理のない額”でも、金融の世界ではこれだけの差が出るということを、ぜひ体験してみてください。
そう考えると10万円を投資信託で運用すると年間5,000円、100万円だと50,000円、お金に働いてもらうことで、人生が大幅に楽になるのが、私たちが生きる資本主義経済なのです。
🔸 商品選びに迷ったら、王道の2択でOK
SBI証券のiDeCo口座では、以下の2つが人気で、かつ長期運用向きの王道ファンドです。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
どちらも信託報酬が低く、運用実績も十分。
「除く日本」と書かれていることを気にされる方もいますが、日本の株式市場は世界全体に占める比率が5%程度。
十分に分散された投資信託として、全世界株式(除く日本)でもまったく問題ありません。
🔸 投資は“自己責任”、だからこそ学んで備える
もちろん、投資にはリスクがあります。
でも、知れば怖くない──これもまた事実。
投資信託は、長期で積み立て、分散して保有することで、リスクをコントロールする仕組みです。
✅ 投資信託が“紙くずになる”ことは基本的にありません。
✅ でも一時的に単価が下がることはあります。
✅ だからこそ「知って、納得して、選ぶ」ことが大切です。
もし不安な方は、初心者向けに投資信託を解説してくれている動画をチェックしてみてください:
▶️ 両学長|リベ大:iDeCoは老後資金問題の解決策になるのか?【株式投資編】
🔸 配分変更の操作はとても簡単です
SBI証券(iDeCo口座)での設定例:
- 毎月の掛金23,000円のうち
→ 13,000円を定期預金(あおぞらDC定期)
→ 10,000円を投資信託(S&P500または全世界株式)
掛金の配分変更は、1回だけ設定すればOK。
自分でタイミングを見て買う必要がないため、初心者にとっては非常に優しい制度設計です。
🔚 次章では…
月1万円を投資する生活が始まった頃、
「じゃあこの保険って必要なのかな?」
「車、2台もいらないかも」
そんなふうに、“お金の使い方”に対する意識も少しずつ変わっていくでしょう。次章では、固定費の見直しによって資産形成を加速させる方法を具体的に紹介します。
決断その5:4つの固定費を見直しましょう!
第1節:保険──“死亡保障だけ”に絞れば、月1万円で十分
今回ご紹介するのは、次のようなご家庭を想定した保険見直しのモデルケースです。
▶ モデル家庭:
- 夫42歳(会社員・年収600万円)
- 妻40歳(パート)
- 息子18歳(高校3年生)
- 持ち家3000万円・軽自動車保有
🟥 見直し前:保険に「月5万円」も払っていた!?
実はこの家庭、保険を見直す前はこうした構成でした。
保険の種類 | 内容 | 月額の支出 |
---|---|---|
生命保険(夫) | 終身+貯蓄型・死亡保障3000万円 | 30,000円 |
医療保険(夫婦) | 入院日額1万円+がん特約など | 10,000円 |
自動車保険 | 大手代理店経由・車両保険付き | 4,000円 |
火災保険(持ち家) | 地震特約付き・10年一括契約 | 2,000円 |
合計 | 46,000円 |
このように、「入っておいた方が安心かな?」という理由で積み上がった保険料は月5万円近くに。
年間にすれば約60万円。これは、もはや“もうひとつの家賃”です。
🟩 見直し後:月8,500円でも安心は守れる!
見直し後の保険内容は、シンプルにこうなります。
保険の種類 | 内容 | 月額の支出 |
---|---|---|
生命保険(夫) | アクサ生命・定期保険3000万円掛け捨て | 5,000円 |
医療保険 | 入らない(高額療養費制度と貯蓄で備える) | 0円 |
自動車保険 | SBI損保・軽自動車・年齢限定プラン | 2,000円 |
火災保険(持ち家) | 地震特約なし・10年契約で最小限の補償 | 1,500円 |
合計 | 8,500円 |
✅ 医療保険は「高額療養費制度がある+現金で備える」でOK
✅ 自動車保険と火災保険は“ネット直販・必要最小限”が正解
✅ 一番大事なのは定期の死亡保障だけ!
☑ 死亡保険の目安は「3000万円」でOK
この家庭で万が一、夫が亡くなった場合──
妻のパート収入+遺族年金では、60歳までは暮らせません。
ですが、死亡保険で3000万円が一括で入れば話は変わります。
例えば:
- 車は売却、家も15年で売却して賃貸に移行
- 公営住宅やコンパクトな部屋に移れば住居費も下がる
- パート収入+預貯金+死亡保険で**60歳までの“つなぎ期間”**を乗り切れる
つまり、遺された家族の生活を守るのに必要なのは「貯蓄型保険」ではなく、シンプルな“つなぎの保障”です。
🔍 アクサ生命の定期保険は、月5,000円でこの内容
- 保障:死亡時に一括3000万円(定期)
- 期間:55歳 or 60歳までの10年 or 20年
- 掛け捨てだから無駄がない
- 月額:40代男性で4,000〜5,000円台
「保障だけあればいい。貯蓄は自分でやる」──
そんな方にぴったりのシンプル設計です。
第2節:クルマの見直し──軽自動車への乗り換えで人生が変わる
家計を劇的に変える手段は、何も副業や投資だけではありません。
もっと即効性があって、しかも確実な手段があるのです──それが、クルマのダウンサイジング。
✅ 高級車から軽自動車へ──“節約”ではなく“資産の現金化”
いま仮に、あなたが新車で500万円ほどする高級国産車に乗っているとしましょう。
これを5年後、250万円で下取りに出した場合、そのまま新車の軽自動車(約150万円)に買い替えれば、差額100万円が手元に残ります。
これはもはや“節約”ではありません。
車を乗り換えるだけで、100万円の現金がポンと生まれる。
投資や保険の見直しでこの即効性はなかなか得られません。
✅ 軽自動車は、維持費も段違い
筆者自身が現在、軽自動車を所有しています。
そこで以下、リアルな維持費の一例を紹介します。
項目 | 軽自動車 | 高級車(国産) | 差額(年間) |
---|---|---|---|
自動車税 | 10,500円 | 45,000円前後 | 約34,500円 |
車検(年額換算) | 18,220円(オートバックス) ※ディーラーだと36,000円 | 約70,000円(ディーラー) | 約51,780円 |
合計 | 約28,720円(または46,220円) | 約115,000円 | 年間最大8万円以上の差 |
これに加えて──
- 燃費が良いのでガソリン代も節約
- 軽自動車での遠出は控えめになり外食・宿泊費も自然に減少
- “軽で高級レストランに行きづらい”という心理が無駄遣いを防止
こうして生活全体が“節約仕様”に変わっていきます。
✅ 車検は合い見積もりが必須
ちなみに、筆者が実際に体験した話ですが──
ディーラー車検で「72,000円」と提示された見積もりに対し、「オートバックスにも見積もり取ってみますね」と伝えたところ、
「あ、じゃあ大丈夫です。オートバックスさんには勝てませんから」
と、あっさり引き下がられました。
こうしたことからも、車検は必ず“相見積もり”を取ることを強くおすすめします。
✅ 結論:車を変えるだけで「節約が生活になる」
軽自動車への乗り換えは、単なる維持費削減ではありません。
それはライフスタイルそのものをシンプルに変える行動です。
- 旅行も外食も、本当に価値のあるときだけ
- 無駄遣いが減って、心まで静かになる
- そして何より、100万円が手元に残る
この「車の見直し」こそ、働き方を変えずに人生の余裕を生む唯一の方法かもしれません。
第3節:教育費を見直す──それって“豊かさ”への第一歩かも
1. 親の見栄、それが子どもを苦しめていないか?
かつては「大学に行くのが当たり前」という時代がありました。
「やりたいことがないなら、4年間で探せばいい」というのが、多くの親の口癖だった時代です。
でも、今は違います。
AIの台頭によって、事務職や士業といった“安定職”ですら将来は不透明。
そして、教育費は家計を直撃する大きな固定費。しかも子どもにまで借金(奨学金)を背負わせることにもなりかねません。
いま、高校3年生の子どもを持つご家庭にとって、教育費の見直しは、ラストチャンスでもあります。
2. 「大学に行きたければ、自分のお金で行きなさい」それが親の最後の仕事
モデル家庭を思い出してみましょう。
👨👩👦👦 夫42歳(会社員・年収600万円)
👩 妻40歳(パート)
👦 息子18歳(高校3年生)
🏠 持ち家3000万円・軽自動車保有
この家庭が「地元の私大に進学させる(親が全額負担)」という選択をした場合──
年間100万円前後の出費が、最長4年間続くことになります。
しかもそれは、親の見栄で支払うものかもしれません。
「うちの子も大学に行かせている」と安心したいだけ。
でも、その結果として老後資金が枯渇したら──誰が責任を取るのでしょうか?
🔸 親の役割は、大学進学の支援ではありません。
🔸 親の本当の仕事は、自立のための選択肢を子に渡すことです。
3. 高卒という選択は、“自由”を手に入れる手段になるかも知れません
高卒で就職することは、決して負けではありません。
むしろ──
- 奨学金という名の借金を背負わずに済む
- 早期に収入を得て、若いうちから資産形成できる
- 借金返済という「見えない鎖」がないため「辞める自由」がある
この“辞める自由”こそが、現代において最も尊い価値かもしれません。
人手不足が叫ばれている職種の多くは、医療・介護・飲食・農業などのブルーカラーの業界ばかりですが、将来仕事そのものがなくなることは考えにくく、自由に転職できる業界として適性が合えば安定した将来を過ごすことができる希少な職業だと思いますよ。
4. 教育費の見直しは、「豊かさの入り口」
大学に進学しないという決断は、人生の“敗北”ではありません。
むしろ、それによって老後破産リスクを減らし、親も子も“豊かさ”への道を歩むことができます。
大事なのは、「大学に行くべきかどうか」ではありません。
その選択が、誰のためのものかです。
✅ 結論:教育費こそ、最後にして最大の“固定費削減ポイント”
高卒で就職するという選択肢は、親の“見栄”から自由になる決断でもあります。
「大学に行きたければ、自分の力で行きなさい」
「私があなたなら、高卒で働き始める。その方が豊かな人生を送れる可能性があるよ」と伝えられますか?
親の最後の仕事は、子どもにこう言ってあげることかも知れないですよ。
皆さんはどうお考えですか?
第4節 🏠 家──“過去への愛着”ではなく“未来の自由”を選ぶ
💻まずは不動産会社の訪問査定を依頼してみましょう!
資産形成を進めるうちに、多くの人が不用品の処分にも目を向けるようになります。
支出の最適化、つまり固定費の見直しは、その代表的な一手です。
しかし中でも「家」は、人生で最大級の買い物ですが、家には特別な思い入れを持つ方が多いためか、積極的に手放すことを検討する人は少数派のようです。
ところで皆さんのお家の現在価値、ご存知ですか?インターネット上で、「一括見積依頼」が出来ますので、余裕がある限り多くの不動産業者を選定して話を聞いてみてください。私は東急リバブルや三井のリハウスといったTVCMで有名な会社と地元大手の三好不動産、合計3社に相談しました。
複数の不動産会社さんに相談することで、おおよその売却予想価格が見えてきますので、訪問査定をお願いしてみることをおすすめします。また私の経験では思った以上に不動産会社によって評価額や売買契約の対応に差があることに驚きました。車検費用のところでも触れましたが相見積もりが有効ですよ!
家の売却までの流れを簡単にまとめましたのでご覧ください。ご参考までに私の場合は6ヶ月間で終了しました。
- 不動産会社の訪問査定と相見積もりの実施 不動産会社に訪問査定を依頼し、複数の業者から相見積もりを取得します。これにより適切な売却価格の検討材料が揃います。(1週間)
- 媒介契約の締結(専属専任・専任・一般媒介の選択) 媒介契約を結びます。契約には専属専任媒介、専任媒介、一般媒介といった種類があり、それぞれ特徴がありますので、目的に合ったものを選びます。(1日)
- 転居の準備と実施 次の住居への引っ越しを進めます。この際、必要に応じて荷物整理やリサイクルの活用も検討すると効率的です。(2週間)
- 売却活動の開始(内覧・広告掲載など) 購入希望者への見学対応や広告を通じて売却活動を開始します。具体的なスケジュールや対応内容は、不動産会社と連携して進めるとスムーズです。(4ヶ月間)
- 契約条件の交渉と売買契約書の締結 購入希望者との条件交渉を経て、売買契約書を締結します。このプロセスでは、不明点や注意事項を不動産会社にしっかり確認しましょう。(1~2週間)
- 決済および所有権移転登記の完了 売却代金の決済が完了し、同時に所有権移転登記を行います。これにより、法的に所有権が移転します。(1~2週間)
売買契約書の締結にあたり、不動産会社によって対応が異なることがあります。ある不動産会社では、契約時に現地での立ち合いが必須と説明されましたが、別の不動産会社では、選定した司法書士による代行手続きが可能との説明を受けました。このため、遠方への移動を必要とせずに契約を進められる利便性を考慮し、その不動産会社と専任媒介契約を締結することにしました。この選択により、スムーズかつ効率的に手続きを完了することができました。
私のように売りに出した家から遠く離れたところに転居する場合には、この観点から専任媒介契約をどの不動産会社に決めても良いと思いますよ。
持ち家を売却することで転職の幅が全国レベルに広がった結果、私は52歳で正社員・管理職として採用され、余裕を持った老後資金が思わぬ形で実現しました。
💰 家を持ち続けることのコストとは?
たとえ住宅ローンを完済していたとしても、
持ち家には以下のような“見えにくい出費”が毎年発生します:
- 固定資産税
- 火災保険・地震保険の更新費用
- 外壁・屋根・給湯器・排水管などの修繕費用
たとえば、戸建ての平均的な維持コストは年間約30万円。
10年で300万円──老後資金としては、無視できない金額です。
⌛ 築15年が「最後の出口」になる理由
実は、築15年を超えると、家の資産価値は市場で大きく目減りしはじめます。
特に次の2つの問題は見過ごされがちですが、売却価格に直接響いてきます:
✅ ① 内装の劣化問題
築15年を過ぎると、内装のリフォームなしでは売れないケースが大半です。
壁紙や床材の交換、水まわりの美観修復などを買い手が強く求めるようになります。
✅ ② 排水管の寿命リスク
排水管や給水管といった“住宅の内部インフラ”も、ちょうど15年前後で交換時期を迎えます。
これらは目に見えないがゆえに査定に直結しやすく、
不動産業者も確認しづらいため、築年数だけで一律に評価減を行うのが通例です。
この時期に売却を決断すれば、リフォーム費用の回収リスクや、
将来的な修繕負担を丸ごと回避することができます。
まさに、「家を売ることは、未来への投資」とも言えるでしょう。
皆さんの決断にあたって、残された時間はどのくらいありますか?
🔚 子に相続される家は「財産」ではなく「負債」となるかもしれない
皆さんにとっては「家族の思い出が詰まった家」であっても、
子どもにとっては、もはや「住めない場所にある、修繕費のかかる“相続したくない負の遺産”」かもしれません。
実際、都市部から離れた場所にある築古の住宅は、
買い手がつかないどころか、相続放棄の対象になることすらあります。
「家を手放すこと=過去を捨てること」ではありません。
早めの決断こそ、これからの人生に“自由と安心”をもたらすための選択肢なのです。
🧹 子どもが独立した後の「広すぎる家」
子どもが巣立ったタイミング、それは家が巣としての役目を終えた、住み替えのサインではないでしょうか?
たとえば、公営住宅や小さめの賃貸住宅に移れば…
- 維持費から解放される
- 管理責任を手放せる
- シンプルで自由な生活が手に入る
こうしたダウンサイジングによって、
生活も家計も“身の丈”に合った形へとシフトできると思いますよ。
🏠 持ち家のダウンサイジング──“想い出だけを残して”売却を
たとえ住宅ローンが残っていても、持ち家の売却は可能です。もちろん、売却額がローン残債を下回る場合、差額を一括返済する必要がありますが、だからといって諦める必要はありません。
1. 親に相談するという選択肢も
親世代にはまだ資産が残っているケースも多い40代の皆さん。
「今さら頼るなんて恥ずかしい」と感じるかもしれませんが──
役目を終えた家を手放して、“自由な人生”を手に入れるための大事な一歩だと捉えてみてはいかがでしょうか?
支援を受けるメリット:
- 差額を補う資金が準備できる
- 借金を抱えたまま老後に突入するリスクを回避
- 次の人生設計をスムーズに進められる
2. 「人生のリセットボタン」で未来を好転
家計を見直すなかで、家の売却を「過去を捨てること」ではなく、「未来を選ぶ手段」として考えることが大切です。持ち家の固定費削減は、老後資金の安定化につながる最善策の一つです。
未来への一歩:
- 修繕費や維持費といった隠れたコストの解消
- 自分らしいライフスタイルを再構築する自由
- 老後資金を確保し、安心した日々を手に入れる
結論:「決断」が、人生を変える鍵
大切なのは、「行動できるかどうか」です。
見栄を張り続けて保険や教育費、車や持ち家について流されて保有し続けるのではなく、冷静に現状と将来を考えてみてください。
そして選択肢を広げ、柔軟に次のステップを考えることが皆さんの未来を切り拓く、決断を導きます。
その決断、今がそのラストチャンスかも知れませんよ。
1つ1つの決断が、次の資産運用に繋がることで皆さんの老後の生活が一歩ずつ豊かなものになるのです。
でも決断の先延ばしで手遅れとなれば、一生お金に困り続ける生活が待ち受けるのです。
決断その6:NISAという“上位互換”の投資も視野に入れてみませんか?
──流動性を持ちながら、未来への備えを整える──
ここまで、iDeCoを中心とした“節税しながら資産を作る”方法をお伝えしてきました。
でも──これで終わりではありません。
「もっと柔軟に、老後以外にも備えたい」
「投資の習慣がついたから、次の一手を考えたい」
そんな方にこそお伝えしたいのが、新しい資産形成制度──新NISAです。
🟢【本論①】── iDeCoとNISA、どう違う?
iDeCoとNISAは「どちらが優れているか」ではなく、目的が違う2つの制度です。
比較項目 | iDeCo | 新NISA |
---|---|---|
節税効果 | ✅ 掛金全額が所得控除 | ❌ 掛金控除はなし |
運用益の非課税 | ✅ | ✅ |
引き出し制限 | ❌60歳まで引き出せない | ✅いつでも売却OK |
使い方 | 老後資金の“積立専用” | 資産形成全般に使える |
備考 | 課税リスク「あり」 | 課税リスク「なし」 |
比較表を見ていただくと一目瞭然ですが、iDeCoは「節税しながら年金づくり」、NISAは「流動性を保ちながら資産を運用する」のが特徴です。
特に注目すべきは「引き出し制限」の項目です。
iDeCoは60歳まで引き出せませんが、NISAはいつでも資金化が可能です。
「iDeCoは、出口戦略が本当に難しい。」
――by 両学長(リベ大)
税制メリットはあるものの退職金が多額なケースなどでは、退職控除枠を超えてしまった部分に対して、課税されるケースもあるのがiDeCoの弱点ですが、新NISAについてはその心配が全くないのが魅力です。
🟦【本論②】── 新NISAをどう使う?現実的な活用法
ここでは、新NISAをどう実践に落とし込むかを見ていきましょう。
✅ まずは「つみたて投資枠」から始める
iDeCoと同じく、インデックス投資に最適な枠です。運用益が非課税なので、月3万円程度でも長期で大きな差が出ます。
✅ 慣れてきたら「成長投資枠」も使ってみる
「成長」とは言っても、無理に個別株や高リスク商品を買う必要はありません。
ここでも私は──
「全世界株」や「米国株式インデックス」などの王道インデックス投資信託を引き続き使うべきだと考えています。
制度の名前や枠が違うだけで、中身は同じで構わないのです。
インデックス投資こそが、最もシンプルで強い戦略です。
✅ 満額を使う必要があるのか?──使えるなら、使うべき
よく「全部の枠を使い切らなくてもいい」と言われます。
確かにその通りです。ですが、たとえば本シリーズで例示してきた**モデル家庭(夫42・妻40・息子18)**のようなケースでは──
👉 持ち家を売却した
👉 車を軽自動車に乗り換えた
👉 保険を見直した
こうした“余剰金”が生まれたなら、それを老後まで寝かせておく必要はありません。
むしろ、新NISAに資金を置くことで「いつでも引き出せる・税金もかからない」という、圧倒的に自由な資産へと変えることができるのです。
✅ iDeCoと新NISAは「併用」が最強です
iDeCo:節税しながら年金づくり
新NISA:いつでも取り崩せる資産形成
両方の制度を役割で分けて使い分けることで、
あなたの資産は「動かせない年金」と「使える資産」に自然と分散されていきます。
これはリスク分散というより、生活設計の分散なのです。
🔚 終章のまとめ
🔸 投資の入り口はiDeCoでOK(節税+習慣化)
🔸 新NISAは「いつでも引き出せる自由なお金」づくりに活用
🔸 両制度の特徴を活かした“併用”が、最も実践的な選択
「節税」と「流動性」――この2つの軸で、お金の未来を整える
その準備が、まさに今のあなたにこそ求められていることです。
🔻補章:資産無限ループしてきた50代の皆さんへ
「もう間に合わないかもしれない…」と感じる50代の読者の方へ
このシリーズは、40代に向けて書いた記事です。
でも本当に届けたかったのは、いま画面を見つめる──50代のあなたです。
もう資産運用なんて、間に合わない──
貯金もろくにない。保険料は払ってるけど、何に備えてるのかも分からない。
子どもももうすぐ巣立つ。家は古くて売れそうにない。
…そんな現実に、うすうす気づいていませんか?
「保険、まだ入ってるのですか?」──50代こそ最も無駄な支出が多い年代です
50代は、人生で最も“不要な保険”に入り続けている世代です。
子どもが独立すれば、もう死亡保障は必要ありません。
家も売却予定、車も手放した──
そんな状態で、いったい何の保険に入る必要がありますか?
✅ 医療保険? 高額療養費制度でほとんどカバーできます。
✅ がん保険? 自由診療に備える余裕がないなら、無意味です。
✅ 学資保険? すでに遅いどころか、払い損です。
✅ 終身保険? 相続税対策どころか、自分の生活すら不安なのに?
月々3万円の保険料が、今後10年間で360万円のムダになる。
そのお金があれば、新NISA枠の半分以上が埋まります。
「資産運用」は、もう間に合わないかもしれません。
でも、「資産の処分」は、まだ間に合います。
50代は、退職金や年金の見込み額がハッキリしてくる年代。
だからこそ──いま決断すれば、生活は守れます。
✅ 無駄な保険の即時解約
✅ 車のダウンサイジング or 手放し
✅ 役割を終えた持ち家は“想い出だけを残して”売却する
✅ 定年後の暮らしに合わせて、支出を地ならしする
結論:指をくわえて見ているだけでは、何も変わりません
このシリーズを読んで、「うちはもう無理だな…」と感じた50代の皆さんへ。
終生、働き続ける人生になるかも知れませんが、それでも、いま始めてください。
「増やす戦略」はもう遅いです、傷口を広げるだけなのでリスクの大きな投資を勧める声には耳を貸さないでください。
でも、「減らす戦略」は今すぐリスクなしで始められるのです。
それは“人生逆転の一手”にこそなりませんが、間違いなく皆さんの老後の一助になります。

超・長編のブログ記事、
最後までご覧頂き有難うございます。
ここまで辿り着かれた皆さんは、
人生を必ず変えられますよ
自信を持って行動に移してください!




私のブログでは
副業X投資X保険の役に立つ情報を
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