【速報】「お茶の竹翆園(ちくすいえん)」が倒産 負債総額は約10億円—77年の歴史に幕引き

77年の歴史に幕引き」と大きく記された上段、中央の赤帯に「ニュース速報」と白文字で表示、下段には「茶の竹翆園 倒産」と記された横長のアイキャッチ画像。背景は暗めの和風茶舗で、茶缶や棚がぼんやり浮かび上がっている。

2025年9月2日、福岡県を中心に展開している1948年創業の「お茶の竹翆園(ちくすいえん)」を運営する

筑邦製茶が破産手続きを申請準備であることが報じられました。

負債総額は約10億円とのことです。

その前日に「オンラインショップ」と「イオンスタイル笹丘店」を2025年8月31日をもって閉店したことを公式に発表してましたが、1日置いてから倒産手続きに入ったことが明らかになりました。

お茶の竹翆園のオンラインショップ閉店のお知らせの本文を掲載。

引用元:お茶の竹翆園公式ホームページ

過去には2022年10月に「ビバモール赤間店」と「イオン八幡東店」を閉店するなど再起を図ってましたが、

自家消費用のお茶の需要低迷とコロナ禍などによる業績悪化から回復することが出来ませんでした。

埼玉県の狭山茶専門店だった「茶の一茶の倒産記事」でも触れたのですが、

お茶の購入元は、圧倒的にスーパーマーケットが大きく伸びております。

農林水産省発表の「お茶の消費市場の変化」で、専門店を含む小売店からの緑茶の購入が減少する中で、スーパーと通販からの購入が増加している。

このグラフでは平成26年(2014年)から令和2年(2020年)にかけての6年間で

スーパーマーケットでのお茶の購入が35%から48.7%まで増加している一方で、

茶専門店は26%から15.7%へと減少し、完全に取り負けているのです。

つまり竹翆園のように、「イオン」や「ゆめタウン」などのショッピングモールへ出店している場合、

その中のスーパーマーケットがお茶の専門店の最大のライバルとなっていて、経営を圧迫しているのです。

しかし、竹翆園は2022年7月に「イオン大野城店」、2022年8月に「イオンスタイル笹丘」へ新規出店するなど、残念ながら時流を見誤ってしまった感が否めません。

それは竹翆園だけでなく、先ほど触れた「茶の一茶」、昨年倒産した「お茶の玉宗園」でも同じです。

ショッピングモールを中心に出店しているお茶の専門店は、

今後、余程の特色がない限り生き残れないと思われます。

【企業概略】

  • 商号: 筑邦製茶株式会社・お茶の竹翆園
  • 本社所在地: 〒830-0064 福岡県久留米市荒木町藤田二〇〇番地
竹翆園総本店の画像です。

引用元:お茶の竹翆園公式ホームページ

  • 代表者: 代表取締役 田中秀明
  • 創業: 昭和23年
  • 資本金: 6,000万円
  • 事業案内: 製茶及びその卸小売業
  • 従業員: 150名

〈お茶の竹翆園店舗一覧〉
竹翆園総本店 tel.0942-26-4593

【福岡県】
・ゆめタウン博多店 tel.092-632-3228
・ゆめタウン筑紫野店 tel.092-924-9128
・ゆめタウン久留米店 tel.0942-45-7437
・ゆめタウン大川店 tel.0944-87-7171
・ゆめタウン大牟田店 tel.0944-53-1222
・ゆめタウン遠賀店 tel.093-293-8630
・ゆめタウン行橋店 tel.0930-24-8071
・イオン大野城店 tel.092-915-7727
・イオン伊都店 tel.092-805-8670
・イオン笹丘店 tel.092-731-5011

【佐賀県】
・ゆめタウン佐賀店 tel.0952-33-8618

パンチです

最後までご覧いただきありがとうございました。

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