- ▶ 持ち家生活は自由なだけではなく、将来の不安との対峙
- ▶ FIRE達成者、保証人不在だと実は社会的弱者
- ▶ UR賃貸はFIREする独身者にとって合理的な住まい

最後までどうぞご覧くださいね。
FIRE後の住まい選びはなぜ難しいのか?
こんにちは。私は55歳の独身男性で、2025年末で療養目的もあり人生2度目の早期退職(FIRE)をしました。
FIREを達成すると「これからの人生、憧れのマイホームを手に入れて、静かな場所でゆっくり暮らしたい」と考える方は多いと思います。
私自身もその一人で、41歳のときに新卒で入社した勤務先を退職し、その退職金を元手に田舎で事業を始めるのを契機に現金一括払いでログハウスを新築しました。これが私にとって人生最初のサイドFIREでした。
その頃を振り返ると…
“FIRE後の持ち家生活は自由なだけではなく、不安な将来との対峙”でした
実際に持ち家に住んでみて、最初の頃は何をしていても楽しく、幸せな時間を満喫していました。
しかしその後、震度4を記録する比較的大きな地震や、過去に例を見ない勢力の台風の襲来などの大きな自然災害を経験するごとに、「精神的なプレッシャー」を感じるようになりました。
ここ最近の住宅価格の高騰もあり、たとえ地方であっても家を建ててしまうと、その支払いで手元の現金が一気に減ります。
そしてそこから、不安がじわじわと押し寄せてくるのです。
- 「屋根・外壁・給湯器・配管などの修繕費用を、将来いくら見ておけばいいのか?」
- 「大きな地震や台風で家が半壊したら、果たして立て直せるだけの余力があるのか?」
専門業者さんのホームページで調べてみたところ、一般的な30坪程度の家では…
- 屋根葺き替え:100〜200万円
- 外壁塗装 :80〜150万円
- 給湯器交換 :15〜35万円
と言われてますが、その他にもキッチン・お風呂の排水管の詰まりやシロアリ駆除、人によっては太陽光発電パネルなどなど、気にし始めると修繕費用、いつ発生するのか、いくらあれば足りるのか全く分かりません。
災害時にはもっと大きな負担になるかもと考えると、たとえ余裕のある金融資産があっても、その多くは家という財産のための「人質」になってしまうと感じてしまうのです。
これは新築一戸建てに限らず、中古物件ではそれ以上に修繕費発生リスクは高まるのです。
最終的に私はその家を売却し、現在は都会の賃貸で暮らしているのですが、圧倒的に今の暮らしの方が「自由度の高さや解放感」を感じています。
- 手持ちの現金を自分の裁量で使える安心感
- 修繕費や災害リスクを気にしなくていい精神的な余裕
- 守るべき資産がなく、状況次第でいつでもどこにでも引っ越せる自由
この3つが合わさって、私は次の結論に至りました。
「FIREを達成後、賃貸を選ぶ妥協も、意外とありなのかも知れない」
そう感じて頂いた皆さんは是非次の章もご覧くださいね。
FIRE達成者が社会的弱者であること、民間賃貸契約で明らかになります。
持ち家の憧れを捨てて「賃貸」を選択すると、小金持ちとなってFIREしたと言っても独り身の方は社会的には非常に弱い立場であることを思い知らされることになります。
民間の賃貸住宅では
- 保証人がいない
- 安定収入がない
という場合には、いくら財産を持っていても入居を断られるケースが多いんです。
FIRE達成者に重く圧し掛かる「保証人不在問題」
最近は晩婚化を通り越して一生涯を独身で過ごす男女が増えてきました。更に親と早々に死別したり、考え方が合わず距離を置くケースなど、様々な理由で保証人をお願いする親族がいないという方は意外と多いのではないでしょうか?
また親しい友人に保証人を頼むのは、万が一のことがあった場合には大きな迷惑をかけてしまう恐れがあり、大切な間柄だからこそ頼みにくいということは皆さんも理解されていると思います。
「お金で片付くから身元保証人代行サービスを!」とお考えの方もいらっしゃると思いますが、その費用は数十万円に上ることがあり、更に焦って悪質業者と契約してしまった場合には追加費用を求められたり、解約時に高額な違約金を請求されたりというトラブルも報告されています。
つまり小金持ちとなってFIREを決め込んだとしても、いざ賃貸借契約を締結するにあたって「保証人不在」の状況は大きな足かせとなるのです。
実は私、2012年3月に41歳で早期退職した際には、新居の完成までの6ヶ月間に仮住まいする場所が決まらずにすごく困った経験があります。
確かに大家さんの立場で考えてみれば、身寄りのない人間を住まわせて、万が一孤独死でもされたら、後始末も大変ですし、事故物件扱いとなる部屋の借り手は見つかりにくくなりますから当然ですよね。
なんとか不動産屋に頼み込んで紹介してもらった賃貸物件は、壁も天井も薄い2階建てアパートの1階でした。昼間でも薄暗く湿っぽく、2階の住人の生活音が昼も夜も直接響くという劣悪な物件でしたが、保証人不在の私は我慢するしかありませんでした。
安定収入がないというだけで、芸能人でも断られる現実
タレントのウェンツ瑛士さんも、芸能人という職業柄、安定収入がないという理由で、希望する物件の賃貸契約を何度も断られた結果、家を建てる決断に至ったと語っていました。
顔や名前が売れている芸能人でも断られるのであれば、会社の保護から離れた「独身・無職の一般人」なら、なおさら障壁が高い理由も理解できますね。
FIRE達成者、クレジットカードも作れないですよ
私が1度目の早期退職後、西武系のスーパーで買い物していた際、申込するだけで500円の金券がもらえるというクレジットカードの作成をお願いされたので応じてみたところ、見事に「落選」しました。
ただ既に、まともな民間賃貸アパートと契約できないことを経験してたので特段ショックもなく、500円儲けてラッキーと喜んだ記憶があります。




独身・無職は“保証人不在問題”と
”安定収入がない”という理由で
民間賃貸を借りるのは大変なんですね
公営住宅はFIRE向き?メリットとその限界
民間の賃貸契約が難しいのであれば、公営住宅はどうでしょうか?
残念ながら以下の理由でFIRE達成者には全くお薦めできません。
1.所得基準
家賃が1~2万円/月程度と格段に安いというメリットがありますが、公営住宅の所得基準は「公営住宅施行令」で全国一律に定められており、例えば大阪府営住宅に独身の方が入居するには「年間給与収入0~388.8万円」といった条件を満たす必要があります。
2.入居までの待機時間の長さ
公営住宅の入居申請後に抽選・審査・入居準備などを経て鍵の引き渡しまで2〜3ヶ月程度かかることは大きなデメリットです。
3.設備の古さ
公営住宅は1970年代に建設されたものが多く、現代の快適な住環境とは大きな違いがあります。
- エレベーターなし
- 断熱性能が低い
- ネット回線が遅い
- 3点ユニットが主流
以上の点より、私は公営住宅はおすすめできません。
<3点ユニット画像>



UR賃貸がFIRE独身者に合理的な理由-保証人不要だけではありません
そこでFIREを達成した独身者へのお薦めなのが、現在私もお世話になっている「UR賃貸」です。
軽快なTVCMでもお馴染みの通り、UR賃貸の最大の特徴は次の通りです。
- 保証人不要 そして 保証料もなし
- 礼金なし
- 仲介手数料なし
- 更新料なし



引用元:UR賃貸住宅ホームページ
この「保証人不要」のキーワードが魅力的で私はURに興味を持ち調べてみた結果、
「URは低所得者向けの公営住宅ではない」ということに55歳になって初めて気がつきました。
確かにURは団地のイメージがありますが、中所得者以上の方を対象としていて、首都圏では毎月の家賃が30万円以上となるタワーマンションなど高所得者層をターゲットにした物件も管理しているのです。



I-linkタウンいちかわザタワーズイースト (引用元:UR賃貸住宅ホームページ)
また無印良品とタッグを組んだお洒落なライフスタイルを提案する「団地リノベーション プロジェクトMUJI X UR」も全国で展開してます。



「MUJI X UR」を含むURへの入居にあたっては先着順の申込で、公営住宅のような抽選制度ではありません。実は私も狙っていた物件をタッチの差で取られてしまい、現在入居中の部屋は第2希望でした。人気の物件は募集が始まったらすぐに契約済みとなりますので、素早い行動が必要です。
申込時には審査があり、給与所得者は物件ごとの家賃に応じた一定額以上の収入があることを源泉徴収票などを提示して証明する必要がありますが、退職後に安定収入がないFIRE達成者の方は次のいずれかの資産審査条件を満たすことでクリアとなります。
- 家賃1年分の前払い
- 家賃100ヶ月分の預貯金証明
今まで紹介したUR賃貸の特長を、民間賃貸・公営住宅と比較した表をご用意しましたのでどうぞご参照ください。
| 項目 | UR賃貸 | 民間賃貸 | 公営住宅 |
|---|---|---|---|
| 保証人 | 不要 | 必要な場合が多い | 不要な自治体あり |
| 初期費用 | 敷金のみ | 非常に高い | 敷金のみ |
| 入居審査 | 資産審査のみ | 保証人審査 | 所得基準あり |
| 家賃水準 | やや高い | ピンキリ | 低い |
| 入居難易度 | 入りやすい | 無職・独身は厳しい | 待機時間が長い |
| 設備の質 | ピンキリ | ピンキリ | 古い物件が多い |
| 向いている人 | FIRE層 | 保証人がいる人 | 低所得者 |
初期費用が抑えられるのもURの魅力です。
礼金・仲介手数料がないということに加えて、
「鍵の交換費用」「お部屋のクリーニング代」「高額な火災保険への強制加入」など
民間賃貸契約にありがちな初期費用が積みあがることはありません。
私がURに支払った初期費用は家賃2ヶ月分の敷金160,200円だけでした。
しかもこの敷金、退去時に破損・汚損がなければ「ほぼ全額」戻ってきます。
更新料がないのもURの魅力です
関西にお住いの方は耳慣れないかも知れませんが、首都圏の民間賃貸契約では「更新料」を2年に1度、契約継続のため家賃1.5~2ヶ月分の出費が必要となる商慣習が一般的です。
でもURでは更新料を支払う必要はなく、ルールを守って滞納なく家賃を支払っている限り、安心して老後の生活を送ることができますよ。
私が今の賃貸物件を選んだ条件とは?
私が現在住んでいるUR賃貸物件を選んだ理由は、老後の生活を快適に過ごすための次の条件を満たしていたからです。
ちょうど今は3月で新生活準備の時期ということもありますが、ホームページを覗いてみたところ、募集中の空室はゼロで人気の物件です。
1.家賃
先ほども触れた通りURは中所得者以上向けの賃貸物件です。
更に新規入居者の家賃はやや高めに設定されており、家賃は民間賃貸相場と同等以上となってます。
しかし契約済みの家賃は上げない方針なので、長期居住には向いています。
私の場合、「築30年+α」「2DK」の物件が「家賃月8万円」で見つかりました。
2.駅からの距離
UR物件の多くは駅から少し離れておりバス利用が一般的ですが、駅から徒歩圏内という物件も探せばあります。
徒歩15分圏内という距離は人間心理の許容ラインの上限とされているようですが、自転車を併用すれば問題ないと判断しました。
3.設備
URは建設時期により設備が異なり生活の利便性にも影響が出ます。
重視したポイントは次の通りです。
- エレベーターが各階に停まる
- カーシェアリング(Times)が団地敷地内にある
マイカーを持たなくても必要な時だけ車を使えるというカーシェアリングスポットの存在は、固定費の削減や安心感にも繋がり大変助かってます。
4.住民
集合住宅である以上、どこでも住民トラブルの可能性もあります。
URの契約者は審査を通過した人ですが、実際に住んでいる人が異なる場合もあります。



自治体が借り上げて生活保護者向けの住宅として利用していたり、法人契約名義の部屋に外国人技能実習生が住んでいるケースもあります。
そのため事前に現地を見て雰囲気を確認しておくことが重要だと思います。
5.都市圏
「FIRE後は静かな海辺でのんびり暮らしてみたい」と今まで仕事に、そして蓄財に頑張って来られた方こそ考えられているのではないでしょうか?
私は今まで東京にも10年以上住んでいましたし、海や山、川などの自然が溢れる田舎にも10年以上暮らしてきましたが、
「都市圏の方が快適に、そして将来の不安なく生活できる」という結論に至りました。
今後さらに人口減少が進むと今以上に生活に直接支障が生じる地域が増えて来ると思います。
- スーパーマーケットなどの大規模小売店の撤退
- 宅配サービス地域の縮小
- 医療、教育水準の低下
- 電気・ガス・水道などの供給不安
こういった生活インフラの破綻が、大規模な自然災害などを引き金に起こり得ることも念頭に、住む地域の選定にあたっては慎重にご検討ください。
まとめ
私が生活拠点にUR賃貸住宅を選んだ理由についてまとめてみましたが、いかがでしたか?
保証人不要のUR物件はFIRE達成した独身の方にお薦めの住居です。
ご興味があったらUR賃貸のホームページでお気に入りの物件を探してみてください。
今後は実際にUR賃貸住宅に住んでみた感想や日々の暮らしぶりなどについてお伝えしたいと考えています。
ご質問やご感想、リクエストなどございましたらどうぞお知らせ下さい。




最後までご覧いただき有難うございました。


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