【衝撃】2025年 菓子店倒産が過去最悪ペース──帰省土産の老舗が次々と消える背景とは?

帰省土産の老舗が次々と消える背景とは? 暗めの菓子店街を背景にしたニュース系アイキャッチ。赤帯に『速報 2025年 菓子店倒産』、その下に中央ぞろえで『過去最悪ペース』と白抜き文字で表示

待ちに待った夏休み、懐かしい「ふるさと」への帰省を楽しみにしている方も多いでしょう。

再会を祝う場には、心温まる和菓子や洋菓子のお土産が欠かせません。

しかし、私たちが手に取る美味しいお菓子を作っているお店の多くが、

実は今、深刻な経営危機に直面していることをご存知でしょうか?

帝国データバンクによると、

2025年1~7月の菓子製造小売業の倒産件数は39件と、

前年同期の1.6倍に急増したのです。

このままのペースで推移すれば、

年間で過去最多を大きく更新する70件に達する可能性も指摘されています。

原材料の高騰、人手不足、競争激化などの難題が歴史ある菓子店を追い詰めているのです。

帝国データバンクが発表した菓子製造小売業の倒産件数推移。2025年は過去最悪の70件となる最悪のペースを辿っていることを示す。

引用元:帝国データバンク

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ピーチです!

どうぞ最後までご覧くださいね

目次

廃業の道を選んだ老舗や人気店

こうした厳しい状況の中で、長年の歴史を持つ老舗や地域で愛された人気店、

2025年1~7月末までに倒産したお店だけで、これだけあります。

壽三色最中本舗(宮城県)

  • 創業: 1931年
  • 倒産経緯: 仙台銘菓「三色最中」で知られる老舗。バブル期には年間売上約7億9500万円を誇りました。しかし、消費者の嗜好変化や原材料費の高騰、コロナ禍による客足の減少が重なり、経営が悪化。2025年3月に事業を停止し、5月に破産手続きを開始しました。
  • 負債額: 約5億円

お菓子の みやきん(青森県)

  • 創業: 1861年(文久元年)
  • 倒産経緯: 皇室献上菓「駒饅頭」で知られる名店。国内外への展開を目指し、2018年に新工場を建設しましたが、この設備投資負担が経営を圧迫。さらに競争激化や原材料費の高騰が追い打ちとなり、2025年2月に事業を停止しました。
  • 負債額: 約7億円

柿原製菓(株)(鹿児島県)

  • 創業: 1956年
  • 倒産経緯: 洋菓子「マイケーキ」がヒットし、ピーク時の売上は約3億3000万円に達しました。しかし、同業者との競争激化、原材料費・人件費の高騰、設備の老朽化、そして新型コロナウイルス禍による営業活動の困難が重なり、収益が低迷。2025年7月に事業を停止し、破産手続きを開始しました。
  • 負債額: 約2億7,000万円

秋月(北海道)

  • 創業: 1966年
  • 倒産経緯: べこ餅やどら焼きなど和洋菓子を製造。原材料価格高騰や物価高による売り上げの伸び悩みが経営を悪化させました。2025年4月に札幌地方裁判所から破産手続き開始決定を受けています。
  • 負債額: 約1億3,000万円

2025/9/1 追記 松栄堂(鹿児島県姶良市)

  • 創業: 1925年(大正14年)
  • 倒産経緯: 設備の老朽化や親の介護、後継者不足などを理由に2025年8月30日に100年の節目で閉店。

まとめ

コロナ禍後の物価高騰に伴う生産コストの上昇と売上の伸び悩みは、

多くの業界に共通する課題となっています。

その中でも菓子業界では、新工場を建設した直後にコロナ禍の直撃を受け、

経営が低迷した「お菓子の みやきん」。

また、生産設備の老朽化が進む中、追加投資費用を捻出できず、

やむなく事業継続を断念した「柿原製菓」などが挙げられます。

さらに食品メーカーにとって、数少ない生産コスト削減策であるOEM生産(外部への委託生産)は

「技術移行の難しさ」「老舗のプライド」によって

老舗菓子店の選択を制約する一因となっていると考えられます。

結果的に生き残りを図るための手段が限られ、厳しい状況に追い込まれているのです。

山形県寒河江市チェリーランドの人気No.1のお土産、実は…

出張で山形へ行った際、サクランボの主力産地である寒河江(”さがえ”と読みます)の

観光施設「チェリーランド」で美味しそうなサクランボのゼリーのお菓子を見つけました。

山形産のさくらんぼ使用のゼリーの写真、お土産物店で売上No.1の商品です

引用元:楽天市場

店内のポップを見たところ、「人気No.1」とのことなので、

製造している工場を見学したいと考えました。

パッケージ裏側に記載のあった「お客様相談室」へ電話したところ、

オペレーターの方が申し訳なさそうに

「原材料は勿論山形県産のサクランボを使用しているのですが…、

他の多くのお土産ものと同様に『首都圏の工場で生産』してるんです。

夢を壊すようで申し訳ないですがこれが真実なので、ご容赦ください」

と丁寧なご回答をいただきました。

見学できずに残念でしたが、お菓子メーカーも生き残りに懸命なんだなと思いました。

もしも老舗のプライドが邪魔をするのであれば、

「第2ブランドを立ち上げて、OEM生産で運転資金を確保する」

というような戦略も有効だと思いますが、いかがでしょうか?

皆さんのお考えをお聞かせください。

そして長らく続いたゼロ金利の終了による、借入金の返済コストも軽視できません。

こちらは同じく帝国データバンクが発表した全国「老舗企業」分析調査結果です。

<帝国データバンク分析調査より一部抜粋>

「『老舗だから大丈夫だろう』というイメージに捉われることなく、

これまで以上に本業の事業性評価を細かくチェックする必要がある」

といった声も金融機関からは聞かれ、

今後は老舗企業に対して厳しい見方が強まるとみられる。

抹茶ブームの追い風を受けながらも老舗企業の倒産が続いているお茶業界。

それと同様に菓子の製造小売業の財務状況に対しても

金融機関の厳しいメスが入っていると考えられます。

まとめ:私たちにできることとは?

これらの事例は、決して遠い世界の出来事ではありません。

お菓子屋さんも、そしてお茶屋さんも最悪のペースで倒産しています。

街角やショッピングモールにある、皆さんが通いなれたお店も、

いつの間にか消えてしまうかも知れません。

破産・倒産ではないものの、人気菓子店の一部店舗が「閉店」したというニュースが届いてます。

東京の人気和菓子店「玄舟庵」の「新小岩店」が2025年8月15日付で、

そして岡山発祥で全国に展開する「宗家 源吉兆庵」の「妹尾店」と「辻堂店」が2025年7月31日をもって閉店しました。

閉店の理由については明かされておりませんが、

ファンにとっては心配なお知らせですね。

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総務省によると、日本人は この1年間で90万人も減っており

この減少幅は和歌山・香川・秋田サイズの県が1つ消えるレベルに達してます。

「少子高齢化社会」の次のステージである「人口減少社会」へ既に突入しており、

2100年頃には日本の総人口が現在の1億2000万人から「6300万人になる」との予測もあるそうです。

確実に市場が小さくなっていく、我が国、日本において、

私たち一人ひとりの消費行動だけが、地域に根差した伝統あるお店を救う力になるはずです。

「また買いたい」、「食べたいな」、そんな風に思ったときこそが吉日。

和菓子でも洋菓子でも、お茶でも、後世に残すべき食文化を支えるために

お店に足を運び、商品を手に取って、素敵な笑顔の輪を広げていきませんか?

推しは推せるときに推しましょう!

こちらのブログでは引き続き、菓子店やお茶屋さんの最新情報を更新していきたいと思います。

この記事が少しでもお役に立てば、

ぜひブラウザの「お気に入り」に登録して、また見に来てくださいね。

パンチです

最後までご覧いただき有難うございました

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