「50代からの問いに、この一冊が応えてくれた──」
年齢を重ねるにつれて、50代も半ばに差しかかったあるとき、ふとこんなことを考えるようになりました。
「このまま働き続けて、何を目指せばいいんだろう?」
「今まで通りのやり方が、これからも通用するのだろうか?」
かつては、愚直に成果を求め、ただひたすら前に進むことだけを考えて走ってきた私たちも、ある時期を境に“違う問い”を抱えるようになります。
そんなときに出会ったのが、この一冊──『人生後半の戦略書』です。
読了からは少し時間は経っていますが、「これは読んで良かった」と、今でもはっきりと思える本です。
当時のメモを振り返りながら、今回はこの本が教えてくれた“後半戦の戦い方”についてご紹介していきます。
※あくまでこれは私個人の視点によるレビューです。
この行間にこそ伝わることが詰まっていると思います。
ぜひ、ご自身の目で確かめてみてください。
第1章|こんな人に読んでほしい──人生の後半に“違和感”を感じたら
この本を手に取るきっかけになるのは、きっと「何かがうまく噛み合わなくなってきた」と感じたときかもしれません。
かつては順調だったキャリア。
頑張れば報われた日々。
でも、あるときから「同じやり方では進まない」ことに気づき始めます。
『人生後半の戦略書』は、そんなふうに人生の節目というか、「あれ?なんだか、あの頃の自分にできてたことが、だんだんできなくなってきてるのでは……」と違和感を感じ始めた人にこそ読んでほしい一冊です。
特に、こんな方におすすめです:
- これまでの努力が実を結びにくくなったと感じる人
- 仕事に打ち込みすぎた結果、家庭や自分を見失いかけている人
- 第二の人生に向けて、あらためて「どう生きたいか」を考え始めた人
そして、私のように──
「まだ、何者かになれる」と信じている人にこそ、響く内容だと思います。
第2章|人生の後半で成功するための新しいルール
この本で最も印象的だったのは、
「人生の前半と後半では、ルールが変わる」という指摘です。
若い頃は、「とにかく努力すれば報われる」という法則が機能していたかもしれません。
仕事に打ち込み、成果を出し、出世し、社会的な評価を得る──
そのルートを信じて、一心不乱に走ってきた人も多いはずです。
私自身も、どこかでその道に身を委ねていたように思います。
でも、やがて感じ始めます。
「頑張っているのに、なんだか空回りしている気がする」
「前と同じように働いているのに、なぜか結果につながらない」
「これって、本当に自分のやりたいことだったんだろうか?」
それは、単に年齢や体力のせいではなく、
“人生のルールが変わったサイン”なのかもしれません。
本書では、人生の前半に通用した「成功法則」──
成果主義や自己犠牲といった価値観が、後半には機能しづらくなる理由を、心理学・社会学・脳科学などの知見から、説得力をもって解き明かしていきます。
そして、「後半戦には後半戦の戦い方がある」というメッセージを、読者一人ひとりの人生に寄り添うような形で届けてくれるのです。
第3章|人生後半に響いた言葉──“成功依存”から自由になる
この本の中で、私が最も強く印象に残っている言葉があります。
「成功依存症を解決しないと、新しい強さへと移ることはできない」
──まさに、核心を突かれた気がしました。
人生の前半、私たちは「いかに成果を出すか」「どうすれば他人に認められるか」を追い続けてきました。
人よりキャリアを優先し、他者より優位に立ちたいという欲望。
落ち込みや失敗、忘れ去られることへの恐怖。
気づけば、それらに突き動かされるように生きてきたのかもしれません。
でも、本書が教えてくれるのは、「そうした成功への執着を手放したときに、ようやく本当の意味での“強さ”が生まれる」ということです。
もうひとつ、当時の私のメモにこんな一節が残っていました。
「あと1年しか生きられない、働けないと思って生きると、やりたいことの優先順位がおのずと決まる」
人生には限りがある──そう考えるだけで、不思議と心が整っていきます。
死も、忘れ去られることも、誰にとっても避けようのない現実です。
それを思えば、今この瞬間をどう過ごすか。
そこにたどりついたとき私たちにはきっと、“肩の力を抜いて、自分らしく生きる”という選択肢が、すっと目の前に現れてくる気がするのです。
第4章|読後の気づき──人生の後半に必要な“整える力”
あのとき、この本を手に取っていなければ、「ひたすら定年まで頑張り続ける」以外の選択肢に気づくのは、もっとずっと先だったかもしれません。
読んだのは今からちょうど1年前。
けれど、人生の後半戦をどう生きていくかを考える上で、この本が与えてくれた視点は、今もなお、自分の中で静かに息づいています。
私はこれまで、いくつかの道を歩んできました。
サラリーマンとして、農業者として、そして今また違うかたちで働く日々を過ごしています。
肩書きや役割が変わっても、「自分はまだ何者かになれる」と信じたい気持ちは、どこかにずっと残っています。
人生の後半をどう生きるか。
それは、かつてのように“何かになること”を追うのではなく、“どう在るか”を大切にすることかもしれません。
だからこそ、この本は、頑張り続けてきたすべての人にとって、
「もう一度、自分を整える」ための「頼れるペースメーカー」になってくれてると、私は思います。
まとめ|人生の後半は、“何者かになる”より“どう生きるか”
誰しもが、人生のどこかで立ち止まりたくなるときがあります。
でも、それは決して“停滞”ではなく、これからの人生を、自分らしく歩むために必要な“小休止”かもしれません。
『人生後半の戦略書』は、そんな私たちに「そのままで大丈夫だよ」と、そっと語りかけてくれる一冊です。
もし今、少しでも心のどこかに違和感や問いがあるなら、ぜひ一度、手に取ってみてください。

最後までご覧頂き有難うございました
読みやすくて凄く良い本でした
是非ご感想をお聞かせくださいね!




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