強みだけじゃない。弱みも見えてくる──50代のストレングスファインダー活用法

強みだけじゃない。弱みも見えてくる──私のストレングスファインダー活用法

ゴールデンウィークは、自分と向き合うにはちょうどいい時間かもしれません。
去年の今頃、私もそんな思いから、一冊の本を手に取りました。

それが『ストレングスファインダー』でした。
転職活動を控えていた私は、自分の強みを整理し、職務経歴書をより良いものにしたいと考えていました。
しかしこの本は、ただ読むだけでは終わりません。
Webでの診断を通じて、自分でも薄々感じていた「強み」と「弱み」が、言葉としてはっきりと突きつけられたのです。

強みを知ることはもちろん、弱みを冷静に受け止めることの意味。
そして、それを踏まえてどう行動するか。

今回は、私自身の体験をもとに、ストレングスファインダーの魅力と、使い方のリアルな感想をお伝えしたいと思います。
これからの皆さんの一歩に、少しでもお役にたてば嬉しいです。


目次

1. ゴールデンウィークに「自己理解」を選んだ理由

去年のゴールデンウィーク、私は転職活動の真っただ中にいました。
年齢的にも、これまで積み重ねてきた経験や実績をしっかりと伝えられるように、職務経歴書の内容を充実させる必要がありました。

ただ、いざ書き始めてみると、自分の強みを言葉にする難しさに直面しました。
なんとなく「これが得意」「こういうことをやってきた」とは言えても、説得力を持たせるには、もう一段深い自己理解が必要だと感じたのです。

そんなとき、ある知り合いから「自分の強みを客観的に見つめ直すなら良い本がある」と教えてもらいました。
それが『ストレングスファインダー』との出会いでした。

何かに迷ったとき、ただ時間を過ごすのではなく、
「自分自身を見つめ直す時間」に使おう
そう思えたのは、あのときの自分にとって、大きな意味があったと今でも感じています。

2. ストレングスファインダーとの出会い

自己理解を深めたい──そう思った私は、知り合いの勧めで『ストレングスファインダー』という本を楽天ブックスで購入しました。

最初は、「自己啓発書のひとつだろう」と軽い気持ちで手に取ったのを覚えています。
ところが本を開いてみて、すぐに印象が変わりました。
この本には、ただ読むだけの文章はほとんどなく、付属のアクセスコードを使ってWeb上で診断を受けるスタイルだったのです。

診断を進めていくと、自分の「強み」と「弱み」が数値化され、順位づけされて返ってきます。
最初は上位5資質だけが表示される仕組みでしたが、すべての34資質を知るためには、追加で約1万円の課金が必要になることも分かりました。

正直なところ、
「それなら最初からワンセットで価格を提示してほしかった」
というのが本音です。
とはいえ、上位5資質だけでは得られない、自分の弱点までを含めた本質的な自己理解にたどり着けたことを思えば、払った金額以上の価値はあったと今では感じています。

思いがけない形で始まったこの自己分析は、
やがて自分を大きく見つめ直すきっかけになっていきました。

3. 診断を受けて分かった「自分」

これまでにも、会社の昇格試験や、転職活動中の採用試験で、さまざまな適性検査を受ける機会はありました。
しかし、そうした試験で自分の結果を詳しくフィードバックしてもらえたことは、ほとんどありませんでした。
SPIのような学力検査では「満点でしたね」と褒めてもらえることはあっても、
「あなたの強みはここ」「弱みはここです」といった本質的な資質に踏み込んだフィードバックを受けることは、まずありませんでした。

そんな中でストレングスファインダーは、
自分でもなんとなく感じていた資質を、明確な言葉と順位で示してくれるツールでした。
その正直なフィードバックには驚きもありましたが、同時に、ここまで自分をつまびらかにしてくれる仕組みがあることに、感謝の気持ちさえ覚えました。

ふと思い出したのは、社会人になりたての頃のことです。
30年以上前、まだ「ノミニケーション」が当たり前だった時代、
先輩社員との飲み会の席で
「おまえはこういう性格だな」
「ここがダメだな」
といった話をされることはよくありました。

しかし、そこにあったのはあくまで個人の印象や感情によるもので、
客観的な根拠に基づいた自己理解とはほど遠いものでした。
しかも、残業手当もつかない中で、仕事の延長線上のような飲みの席が続くあの風習を、私は心から好意的には受け止めていませんでした。

今になって振り返ると、
本当に役立つ自己理解には、冷静で客観的なツールが必要だったのだ
としみじみ思います。

そんな思いの中で取り組んだストレングスファインダーの診断で、私は次のような上位資質を得ました。

  • 最上志向(Maximizer)
     良いものをさらに良くしようとする志向。妥協せず、高みを目指す力。
  • 社交性(Woo)
     人との距離を自然に縮める力。初対面の人ともすぐに打ち解ける傾向。
  • ポジティブ(Positivity)
     前向きなエネルギーで周囲を明るくし、物事を好転させる力。
  • コミュニケーション(Communication)
     自分の考えや感情をわかりやすく言葉にし、人に伝える能力。
  • 適応性(Adaptability)
     変化を受け入れ、状況に応じて柔軟に対応できる力。

これらの結果を見たとき、
「やっぱり自分は外向きで、人と関わる仕事に向いているんだな」
という思いとともに、これまでのキャリアとも自然に重なる部分を感じました。

一方で、この診断はただ強みを知るだけにとどまるものではありませんでした。
続く章では、弱みについて突きつけられた現実、そしてそこから私がどのように行動を変えたかについても、正直にお話ししたいと思います。

4. さらに見えてきた「弱み」の意味

ストレングスファインダーは、上位資質だけでなく、すべての資質を順位づけして示してくれる仕組みです。
私は追加費用を払って全34資質の結果を確認し、そこで初めて、自分の「弱み」も明確に可視化されることになりました。

私の下位資質──30位以降に並んでいたのは、次のような傾向でした。

  • 30位:信念(Belief)
     揺るぎない価値観に基づく行動が弱い傾向
  • 31位:規律性(Discipline)
     きっちりとしたルールや手順に沿って動くことが苦手
  • 32位:包含(Includer)
     全員を輪に引き入れようとする意識がやや希薄
  • 33位:原点思考(Context)
     過去の経緯や背景を重視して考える力が弱い
  • 34位:回復志向(Restorative)
     問題を特定して修復する意欲があまり強くない

──これらの傾向を見たとき、私は特に驚きは感じませんでした。
「まあ、そうだろうな」という、どこか冷静な納得がありました。

もともと営業職や個人事業に携わってきた自分は、
過去にとらわれず、柔軟にその場その場で対応することを重視してきましたし、
細かいルールや秩序に縛られる環境を、あまり得意とはしていませんでした。

ただ、ここで改めて意識したのは、
自分は組織内の「秩序を重んじる文化」に適応する力が弱い
という点でした。

転職活動においては、年齢的にも、ある程度のポジションを求められる場面が多く、
チームをまとめ、組織の一員として動く力が求められるケースも少なくありません。
その中で、これらの弱みを無防備にさらしてしまえば、
「この人は組織適応力が弱そうだ」と評価されかねないリスクがあると感じました。

だからこそ、面接では意識的に、

  • 自分の強み(最上志向・社交性・ポジティブ・コミュニケーション・適応性)を前面に出し
  • 弱みとなる部分を目立たせないように配慮しながら
    自己PRを組み立てました。

強みを活かすだけでなく、弱みを意識し、
必要な場面ではそれを「見せない努力」をすること。
それが、ストレングスファインダーを通じて得た、もうひとつの大きな学びだったように思います。

5. ストレングスファインダーの活用例

ストレングスファインダーで得た診断結果は、単なる自己満足で終わるものではありませんでした。
私はこの結果を、転職活動やキャリア形成の場面で、実際に活用しました。

まず、職務経歴書を作成する際には、診断結果そのものを直接書き写すのではなく、
自分の特性を自然なエピソードに落とし込んで表現することを意識しました。

たとえば、

  • 常に現状に満足せず、より良い方法を模索し、業務改善提案を積極的に行ったこと
  • 初対面の相手とも素早く信頼関係を築き、営業活動の幅を広げたこと
    ──こうしたエピソードを、自然な流れで盛り込むよう心がけました。

また、面接でも同様に、

  • 柔軟に変化へ対応できること
  • 前向きな姿勢でチームに良い影響を与えられること
    といった特性を、自分の経験談を交えながら伝えるようにしました。

一方で、組織適応力に不安を持たれないよう、
「細かなルール遵守」や「秩序を重視する行動」が求められる場面では、
慎重な表現を選び、弱みを目立たせない工夫も意識しました。

強みを押し出すだけでなく、
状況に応じて自己表現を調整する意識を持てたことは、
ストレングスファインダーを活かす上で大きな学びだったと感じています。


さらにもうひとつ、ストレングスファインダーを通じて得た気づきを広げた小さなエピソードもあります。

それは、勤務先で親しくしていた若手社員に、この本をプレゼントしたことです。
特別なアドバイスをしたわけではありません。
「もし興味があったら、やってみるといいよ」とだけ言って、そっと手渡しました。

診断を受けたかどうか、その後の結果がどうだったかは聞いていません。
でも、自分自身がこのツールから得た「自分を知ることの意味」を、
次の世代にも少しでも手渡すことができたのなら、それだけで十分だと思っています。

6. ストレングスファインダーをおすすめする理由

私がストレングスファインダーをおすすめする最大の理由は、
強みだけでなく、弱みまで明確に見えることにあります。

得意なことを伸ばすだけでなく、
自分が苦手な領域を冷静に認識し、行動に活かす。
それこそが、本当の自己理解だと私は感じました。

多くの適性検査では、試験結果の詳細を知ることはできません。
強みも弱みもはっきりと言語化して示してくれるツールは、そう多くありません。

注意点がひとつあります。
ストレングスファインダーの本体価格は2,200円(税別)ですが、
全34資質を知るには、追加で約1万円の費用がかかります。

私は支払った価値は十分にあったと、今は素直にそう思っています。
ただし、最初からセット価格にしてほしかったという思いはあります。

本気で自分を知りたいと思うなら、
ストレングスファインダーはきっと、力になってくれるはずです。

7. まとめ・読者への呼びかけ

ここまで、私自身がストレングスファインダーに取り組んだ体験をもとに、
このツールの魅力と、実際の活かし方についてお話ししてきました。

ゴールデンウィークという、少し立ち止まる余裕が生まれるこの時期に、
自分を深く知る時間を持つことは、大きな意味があると思います。

私たちは日々忙しく、
時に自分の本質を見失いがちです。
けれど、本当に自分に向き合うことができたとき、
進むべき道が少しだけクリアに見えてくるのもまた事実です。

ストレングスファインダーは、
強みを見つけるためだけのツールではありません。
弱みを認識し、自分の歩き方を考えるための、
ひとつの「鏡」のような存在だと、私は感じています。

このゴールデンウィーク、
もし時間に少し余裕があるなら、
静かに自分自身と向き合うひとときを作ってみてはいかがでしょうか。

「自分を知る」ことが、未来を選び取る力になります。

パンチです

この本はお薦めです
是非買ってみてくださいね

ピーチです!

また見に来てくださいね
👉https://www.makoto-lifecare.com/

Know yourself, and you will find the strength to move forward.

自分を知ることが、前へ進む力になる。

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