倒産– tag –
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日本人の8割が『円にフルベット』─ “貯金だけ”で増税・インフレ、耐えられますか?
投資をしない日本人が国民全体の8割もいるそうです。そのリスクについて解説します。 -
“理想を掲げた者”と“理想を繋ぐ者”──Green Smile 橘佳慶と未来食堂 小林せかい
「ただめしを食べさせる食堂」として注目を集め、10年近く黒字経営を続けている未来食堂。一方、デザイン性とコンセプトで話題を呼んだ「日本一カッコいい、未来の八百屋」であるGreen Smileは、事業継続を2025年5月に断念しました。 どちらも、“理想を掲げて食のあり方に挑んだ”ビジネスでした。しかし、その理想が現実とどう交差し、どこで道を違えたのか——。 本記事では、皆さん自身が一人の経営者として、また社会人として「理想を持って何かを始めたい」と感じているのであれば、是非知っておいて頂きたい、理念と経営のバランス、そして継続できる仕組みとは何かについて、2つの事例から紐解いていきます。 Green Smileと未来食堂については、それぞれ以前に私が書いた記事にて詳... -
保険代理店ビジネスの終焉!都市部で消え、地方で苦しむ現実
生命保険会社本体では、例えば第一生命が新卒社員に月給33万5,560円を提示し、社員1人あたり約15万円相当の自社株を配布するなど、業界の大盤振る舞いが話題となっています。それとは対照的に、厳しい現実に直面しているのが「生命保険代理店」です。 現在、代理店ビジネスは都市部でも地方でも深刻な苦境に立たされ、存続の危機に瀕しています。その背景には、都市部と地方で異なる構造的な問題が潜んでいます。本記事では、その詳細と現場の実態について徹底解説していきます。 1. 都市部で消えゆく代理店、地方で苦しむ代理店 生命保険代理店を取り巻く環境は、大きな変化を迎えています。都市部では、保険のネットビジネスが急速に拡大し、従来の対面営業スタイルの代理店は次々に... -
世界最大規模のレタス工場倒産|スプレッドを辞退した私の直感
「世界最大規模、1日10トンのレタスを生産できる工場」 かつて世界中の空腹に苦しむ人々を食糧危機から救う英雄のようであった野菜工場のトップランナーであった『スプレッド』-昨年、2024年8月26日に民事再生法の手続きを開始し、1年近くを経て2025年4月にその手続きが完了しました。このタイミングで、この会社について改めて振り返る機会を持ちたいと思い、この記事を書くことにしました。 営業責任者としてのポジションを提案され、スカウトを受けたことがきっかけで採用面接に合格した私でしたが、最終的には最終面接を辞退する決断を下しました。その理由は、企業理念や事業計画を聞く中で、「この業態はダメだ」という確信が深まったからです。 スプレッドの企業紹介 スプレッ... -
パン業界の現状と今後 明暗を分ける「選ばれる理由」とは?
2024年から2025年にかけて米の価格が値上がりしたことで、消費者の間でパンの相対的な「割安感」が広がりました。 高いコメ、ご飯よりもパンがコストパフォーマンスの面で現状、優れて見える、そんな現象が生まれたのです。 この影響でパン屋の倒産件数は2025年1-4月に半分に減少したと東京商工リサーチが報告しています。 しかし、この倒産件数の減少は、多くのパン屋にとって一時的な「延命措置」に過ぎず、今後は楽観できないと私は見ています。 今、消費者がパンを選ぶ理由として挙げられるのは「お得感」ですが、「今後も選ばれるパン屋」と「残念ながら今後、選ばれることがないパン屋」の間で明暗がくっきり分かれることも忘れてはなりません。 この記事では現在、選ばれている... -
電力会社と野菜工場:スプレッドとプランツラボラトリーの「明」と「暗」
植物工場の成功例と課題について考察し、未来の農業の可能性を探る内容です。 -
京の八百屋「菜珠(さいじゅ)」を運営、日本一カッコいい Green Smileが破産
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なぜ神明畜産は破綻したのか?拡大戦略に潜む落とし穴
畜産業界において『大規模化』と『効率化』を追求する企業が増える中、リスクを過小評価した結果、経営破綻に追い込まれるケースが増加しています。 神明畜産の事例はその典型であり、拡大戦略が招いた深刻な結果を浮き彫りにしました。 神明畜産は、豚熱の発生により約5万6,000頭の豚を殺処分し、資金繰りの悪化を招きました。 最終的に2022年9月には民事再生法を申請しましたが、その過程には多くのリスクが潜んでいました。 この記事では、神明畜産の倒産の背景やリスク管理の重要性について深掘りし、養豚業だけでなく養鶏業界にも共通する教訓を紹介します。 この記事を読むことで、過剰な集約型生産が引き起こす危険性と、内在するリスク管理の必要性を理解し、皆さんが同様の失... -
453億円の巨額負債 イセ食品の再建はなぜ成功したのか?
「イセ食品は倒産後、どう再建したのか?」「スポンサー企業はどこだったのか?」「なぜSMBCをはじめとする金融機関がこれほど本気で動いたのか?」——この記事では、2022年に会社更生法の適用を申請し破綻したイセ食品が、わずか2年で再建に至った背景を、多くの元銀行員と交流してきた筆者の視点から掘り下げます。 金融の現場で理想と現実に揺れる人々へのメッセージとしても、ぜひ読んでいただきたい内容です。 かつて卵業界の最大手として君臨したイセ食品が経営破綻したのは2022年3月。会社更生法の適用を申請し、負債総額は約453億円(イセ食品:約278億円、関連会社イセ:約175億円)にのぼりました。 多くの人が「終わった企業」と思ったかもしれません。しかしその2年後、破綻... -
負債総額4億円超 仙台 壽三色最中本舗の自己破産 和菓子文化に未来は?
「白松がモナカ」や「萩の月」―仙台の街を歩けば目にするこれらの看板には、仙台が長い歴史の中で築いてきた和菓子文化の豊かさが詰まっていますね。 その一方で、近年は時代の変化や消費者の嗜好の多様化によって、老舗和菓子店が厳しい経営環境に直面するケースも増えています。 先日、地元で愛され続けた「壽三色最中本舗」が2025年4月23日に自己破産を申請したというニュースがありました。 東京商工リサーチによると、2022年3月期時点の負債総額は約4億7500万円ということです。 この出来事は、仙台が誇る和菓子文化を未来へ継承するために何が必要なのか、改めて考えるきっかけとなります。 この記事では、壽三色最中本舗の歴史と経緯、仙台に根付く和菓子文化の背景、そしてこの...
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