富山エゴマ工場、わずか10年で閉鎖──最初から赤字確定だった「夢物語」の終焉
富山市でエゴマ葉の生産拠点として2014年に立ち上げた植物工場が 2025年9月末をもって、わずか10年余りで閉鎖するというニュースが目に留まりました。 閉鎖の理由は「設備の老朽化」とのことです。 そして「一定の成果」があったとYahoo!ニュースは伝えてますが、果たしてそれは事実なのでしょうか? 10年間、露地野菜の農家として経営を続けてきた私の眼には、 「このプロジェクトは、最初から採算がとれない、見通しが甘い計画だった」と映ります。 実際、私は野菜価格の低迷と生産コストの高騰、さらに温暖化による収穫の不安定さに苦しみ、3年ほど前に農業から撤退しました。 露地栽培ですら厳しい状況だったことを踏まえると、 「莫大な設備投資」や「人件費」、「水道・光熱費」...