経済ニュース– category –
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JAの暗闇(農協の闇)と賢く付き合う方法:書籍レビュー『農協の闇(くらやみ)』
書籍『農協の闇(くらやみ)』で明かされた問題点を基に、農業者として安心してJAを活用する方法を提案します。 -
世界最大規模のレタス工場倒産|スプレッドを辞退した私の直感
「世界最大規模、1日10トンのレタスを生産できる工場」 かつて世界中の空腹に苦しむ人々を食糧危機から救う英雄のようであった野菜工場のトップランナーであった『スプレッド』-昨年、2024年8月26日に民事再生法の手続きを開始し、1年近くを経て2025年4月にその手続きが完了しました。このタイミングで、この会社について改めて振り返る機会を持ちたいと思い、この記事を書くことにしました。 営業責任者としてのポジションを提案され、スカウトを受けたことがきっかけで採用面接に合格した私でしたが、最終的には最終面接を辞退する決断を下しました。その理由は、企業理念や事業計画を聞く中で、「この業態はダメだ」という確信が深まったからです。 スプレッドの企業紹介 スプレッ... -
電力会社と野菜工場:スプレッドとプランツラボラトリーの「明」と「暗」
植物工場の成功例と課題について考察し、未来の農業の可能性を探る内容です。 -
京の八百屋「菜珠(さいじゅ)」を運営、日本一カッコいい Green Smileが破産
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なぜコメ不足が解消しないのか?価格高騰を招く流通の実態
コメが足りない――なのに「在庫はある」と言われる。スーパーでもふるさと納税でも、米は品薄で価格は高騰。この矛盾の裏でいま、日本のコメ流通に何が起きているのか? 本記事では、価格を動かす「買い占め」や「出し惜しみ」の実態、そしてそれを見えなくしている制度の限界と構造的な問題に切り込みます。消費者も生産者も納得できる流通改革の第一歩を、一緒に考えてみませんか? はじめに 「スーパーでコメが高すぎて買えない」「ふるさと納税でもコメの予約が殺到」——。 いま、日本中で"コメ不足"の声が広がっています。農林水産省は「在庫はある」と発表し、2025年春には備蓄米15万トンを市場に放出しました。しかし、それでも米価は下がらず、消費者の不安も沈静化していません... -
まとめ記事 畜産業と酪農業の「疲弊しきった現実」と「厳しい未来」
日本の畜産業の苦悩は続きます。明るい未来は訪れるのでしょうか? -
なぜ神明畜産は破綻したのか?拡大戦略に潜む落とし穴
畜産業界において『大規模化』と『効率化』を追求する企業が増える中、リスクを過小評価した結果、経営破綻に追い込まれるケースが増加しています。 神明畜産の事例はその典型であり、拡大戦略が招いた深刻な結果を浮き彫りにしました。 神明畜産は、豚熱の発生により約5万6,000頭の豚を殺処分し、資金繰りの悪化を招きました。 最終的に2022年9月には民事再生法を申請しましたが、その過程には多くのリスクが潜んでいました。 この記事では、神明畜産の倒産の背景やリスク管理の重要性について深掘りし、養豚業だけでなく養鶏業界にも共通する教訓を紹介します。 この記事を読むことで、過剰な集約型生産が引き起こす危険性と、内在するリスク管理の必要性を理解し、皆さんが同様の失... -
453億円の巨額負債 イセ食品の再建はなぜ成功したのか?
「イセ食品は倒産後、どう再建したのか?」「スポンサー企業はどこだったのか?」「なぜSMBCをはじめとする金融機関がこれほど本気で動いたのか?」——この記事では、2022年に会社更生法の適用を申請し破綻したイセ食品が、わずか2年で再建に至った背景を、多くの元銀行員と交流してきた筆者の視点から掘り下げます。 金融の現場で理想と現実に揺れる人々へのメッセージとしても、ぜひ読んでいただきたい内容です。 かつて卵業界の最大手として君臨したイセ食品が経営破綻したのは2022年3月。会社更生法の適用を申請し、負債総額は約453億円(イセ食品:約278億円、関連会社イセ:約175億円)にのぼりました。 多くの人が「終わった企業」と思ったかもしれません。しかしその2年後、破綻... -
負債総額4億円超 仙台 壽三色最中本舗の自己破産 和菓子文化に未来は?
「白松がモナカ」や「萩の月」―仙台の街を歩けば目にするこれらの看板には、仙台が長い歴史の中で築いてきた和菓子文化の豊かさが詰まっていますね。 その一方で、近年は時代の変化や消費者の嗜好の多様化によって、老舗和菓子店が厳しい経営環境に直面するケースも増えています。 先日、地元で愛され続けた「壽三色最中本舗」が2025年4月23日に自己破産を申請したというニュースがありました。 東京商工リサーチによると、2022年3月期時点の負債総額は約4億7500万円ということです。 この出来事は、仙台が誇る和菓子文化を未来へ継承するために何が必要なのか、改めて考えるきっかけとなります。 この記事では、壽三色最中本舗の歴史と経緯、仙台に根付く和菓子文化の背景、そしてこの... -
街の洋菓子店の厳しい現状-不二家の販売戦略から学ぶ生き残りのヒント
近年、日本全国で洋菓子店が次々とその歴史を閉じるというニュースが後を絶ちません。帝国データバンクによると、2024年度には洋菓子店の倒産が過去最多を記録し、その数は「51件」に達しました。その背景には、原材料価格の高騰や消費者の買い控え、さらにはコンビニスイーツとの競争が存在します。 一方で、老舗の洋菓子ブランド「不二家」は積極的な戦略を展開し、この厳しい状況を乗り越えるために努力を重ねています。 今回は、街の洋菓子店が直面している問題点と、不二家の事例から学べる生存のヒントについて考えてみたいと思います。 街の洋菓子店が直面する苦境 原材料価格の高騰 小麦粉や砂糖、バター、鶏卵などの価格が軒並み上昇。特にチョコレートケーキの原価はここ5年...